2長編になりそうなネタの冒頭を書いてみた【色々詰め】 (ページ1)

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鬼滅の刃×GANTZ（クロスオーバー）ページ1

人間は死ぬとどうなると思う？
答えは簡単だ。死んだら終わり。
死んで心が無くなった人間はただのタンパク質の塊となり、大抵の場合は火葬されて灰になる。

普通の人間は＿＿GANTZに選ばれなかった人間はそうなる。

GANTZとは何か。
GANTZとは、とあるアパートの一室にある黒い球のことを指す。
GANTZというものが何なのか詳しいことは誰もわからない。分かっていることは、ほんの少しだけ。

一度死んでGANTZに選ばれた人間は再度命を与えられ、地球外生命体＿＿いわゆる宇宙人と強制的に戦わされるということ。

そしてその宇宙人を殺した時に発生する得点を100点集めると、3つのメニューを選択できるようになる。
①記憶を消されて解放される。
②さらに強い武器を手に入れて0点からやり直す。
③死んだ人間を生き返らせて0点からやり直す。
この3つだ。

大抵の人は100点を集める前に宇宙人に殺されて死んでしまうから、この100点メニューのことは知らないだろう。

何で私は知ってるのかって？

それは私がこの命懸けのゲームで何度も100点を取り、何度もコンティニューを繰り返しているからだ。

『…中々死ねないもんだね』

GANTZから支給された刀を撫でる。

GANTZのことはほとんどわからない。でもこれだけはわかる。GANTZから支給された武器やスーツはとても強力で身に纏うと普通の人間の身体力が何十倍にも強化される。

そうじゃなければ、私みたいなか弱い女は真っ先にやられていた。

＿＿＿ジジ

機械音が部屋に響く。

『あ、転送が始まった』

1週間に1度くらいの頻度でGANTZに選ばれた人間は集められ、宇宙人のいる場所に転送させられ狩りゲームが始まる。

もう何度目になるだろう。

途中から数えるのをやめてしまった。

今日はどんな宇宙人が出てくるのかな。

深く息を吸って呼吸を整える

そして願わくば

『今日が私の命日でありますように』

＿＿＿＿＿＿ジジジ…

転送が終わり、アパートの一室に確かにいたはずの女の姿は跡形もなく無くなっていた。

＿＿＿＿＿＿

『……ここは、森？』

転送が終わり目を開くと、私は木々が生い茂った場所に立っていた。あたりは真っ暗。

GANTZに招集されるのはいつも夜だからそれは良いんだけど、こんなど田舎に飛ばされたのは初めてだ。

そんなことを考えていると、静かな森の中に甲高い叫び声が響き渡った。

「きゃぁあああ！？」