【3】善良な一般市民ですが何故か懸賞金付きの海賊になりました（ワンピース）【クロコダイル】

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『……っ、わぁ』

目を開けると、白ひげ海賊団の船モビーディック号がすごく下にあった。甲板の上には人が沢山いて、何だかキラキラ輝いてる。



「賑やかだろ？今、宴の準備中なんだよい。主役は今、到着した」

『あ、エースさんですか？』

「お前だよい」

『えっ！？』



あれ私、主役なの？今日誕生日だっけ！？違うよね
いや、誕生日だったとしても祝ってもらうような縁は無いよね！？



「マリンフォード頂上戦争の時、言ってただろ。オヤジの武勇伝大会と赤犬の愚痴大会やろうって」

『あ』

そういえば、あの時は一刻も早くマリンフォードから逃げたほうがいいと思って、そんなことを勢いで言ったな。




「みんな、お前に会いたいって言ってたんだよい」

あの場にいなかったやつも
エースとエースの弟を助けてその上、白ひげ海賊団の士気を高めた女に一眼会ってみたいってな。



「俺からも改めて礼を言わせてもらうよい。エースを助けてくれてありがとう」

『えっ、あっ、そんな！あの時は夢中で！その後、助けてくださってこちらこそありがとうございます！』



こんな小娘に、頭を下げてくれるなんて。
やっぱり白ひげ海賊団ともなると、普通の海賊とは心持ちが違うんだろうな。



「…もうちょっとここで嬢ちゃんを独占していたい気もするんだけどねぃ、下の奴らが早く来いって騒いでてうるせぇよい」

『え』


マルコさんの言葉を聞いて甲板を見ると、たしかに色んな人たちが早く来いよーって感じで手を振ったりジェスチャーをおくってるのが見えた。

あ、エースさんもいる。
着陸成功したんだ笑。





「料理長も腕をふるって用意してくれてるよい。珍しくデザートも作ってるらしいぜ」

『えっ！デザート！！ケ、ケーキとかあるんですかね』

「きっとあるよい。ったく、普段はそういうの全く作らねぇくせに。まぁ、あいつは女好きだからな」




ひどい怪我をして、ずっと静かな島で療養してたんだが頂上戦争後にようやく復帰してきたんだ。

戻ってくるのが遅い！って背中蹴っ飛ばしてやったよい。




「料理の味が不味かったら嬢ちゃんも蹴っ飛ばしてくれてもいいんだよい」

『えええ！そんな恐れ多いことできないですよ。それに、きっと美味しいですよ！ほら、あの料理もこの料理も美味しいってエースさんが言ってますよ』

「あいつ！！つまみ食いしやがって！！甲板に降りるぞ！」





あ、エースさんがリーゼントの人に殴られた。

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