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「あー、もう雰囲気ぶち壊れちまったな」
『私は悪くないですー。勝手に吹き出したエースさんがシリアルクラッシャーですー』
「ははは、何で拗ねてんだよ！鼻血も止まったし良いじゃねぇか！」
そう言ってワシャワシャと頭を撫でられる。
鼻栓詰めた顔を笑ったと言っても、乙女心としては複雑なんですぅ。
よく高校の友達に「乙女心を何処の池に捨ててきたの？」って言われる人間だったけど、きっと乙女心のカケラくらいなら残ってるはず。
そんなことを考えていると、頭を撫でていたエースさんの手がピタリと止まった。
あれ、どうしたんだろうと思い顔を上げると、エースさんが真剣な瞳で私を見つめていた。
どきりと心臓が揺れる音がする。
「お前がいて、本当に良かった」
『……っ！』
その笑顔は、ずるい。
泣きそうな、大切な何かを慈しむような笑顔。
私にはもったいない。
恥ずかしくなって目を逸らした。
と、次の瞬間
「おーい！エースゥ！！」
「帰ってきたのかよい！さっさと船に上がるよい」
突然の第三者の声。
顔を上げると、目の前は壁だった。
…およ？
「嬢ちゃん、上だ！上！」
『はっ！？』
声に従って上を向くと、大勢の人が私達の小舟を見下ろしているのが見えた。
大きい壁だと思っていたのは船だったのだ。
そういえば、聞き覚えがある声がたくさん。
「よっ、と。邪魔するよい」
「おわっ！？マルコ！わざわざ来なくてももう甲板に上がるところだって！」
「お前、前に甲板に上がる時にめちゃくちゃアクロバティックに乗りやがっただろ。それだと嬢ちゃんが危険だから俺が迎えにきたんだよい」
そう言うと、マルコさんは私の目の前で片膝をついて両腕を広げた。
えっ、えっ
「飛ぶから俺につかまるよい」
『えっ、つかま、えっ！？』
それは、恐れ多くも白ひげ海賊団1番隊隊長不死鳥のマルコに抱き着けということですか！？
躊躇してると背後からエースさんの声
「ほーら！Aもマルコにつかまるのは嫌だってよ！俺が華麗に甲板に着地するから安心しろよ」
「そう言って前も甲板の柵を何本も折った上に、色んな奴を下敷きにしただろうがよい！！」
何それこっわ。
『マ、マルコさん、抱き着いてもいいですか？』
「だとよ。エース残念だったな」
「鼻の下伸ばしやがって！このエロマルコ！」
「はは、若ぇな」
それじゃ、飛ぶぞ。
グンッと浮遊感を感じて目を瞑った。
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あ - あああああああああああああああああ好きぃぃぃぃぃっぃいっぃっぃいっぃぃ最高クロコダイル様紳士でお色気に溢れすぎていますわいやん破廉恥ぃぃx (3月5日 0時) (
レス) @page41 id: 50db911cde (このIDを非表示/違反報告)
アキ - イチロウくん絶対中二病やなw (11月14日 18時) (レス) @page14 id: d5b2e4b4ca (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - わわわわわ神です好きです〜もっとクロコダイル様好きになりました〜 (2023年3月18日 22時) (レス) @page48 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あい(プロフ) - めちゃくちゃ本当にすごくわたし本当に礼さんの小説大好きです……😭😭なぜ！！！もっと早く出会わなかった……！！礼さんの別作品から辿ってきました……、もうほんと最高です‼️幸せをありがとうございます!!!! (2023年2月11日 21時) (レス) @page47 id: caff2e3186 (このIDを非表示/違反報告)
くるみるく - 完結おめでとうございます！最高でした！甘々だぁ……！ (2022年9月14日 11時) (レス) @page48 id: 89fb78aa91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼
| 作成日時：2019年8月11日 15時
