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「こいつ…本物だ！本物の七武海バーソロミュー・くまだ！！」
ゾロさんがそう言って刀を構える。
姿があのパシフィスタとまったく同じだ。
違うのは左手から放たれるその能力。
「やめろぉ〜っ！みんな逃げろぉおおお！！」
ルフィさんの叫ぶ声が遠くに聞こえる。
ゾロさんもブルックさんもウソップさんも、あいつの左手に殴られた途端消えてしまった。
そして次の標的は…
『眠れっ！
「…お前の行く先は決まっている」
男の左手の肉球が近づいてくるのを、やけにゆっくりと感じた。
私に、もっと力があれば…
能力だけに頼らずに、みんなを守れる力があれば…
もし、またみんなに会えるのなら、強くなって、会いたい。
パッ
そして、少女もまた姿を消した。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
あの七武海の大男にはたかれて、私は三日三晩空を飛び続けた。
生きてる。
だけど、どこまで飛ばされるんだろう。
海に落とされたら死んじゃうなぁ、と思いながら時間が過ぎていった。
そして3日目の昼間、私はある島に到着した。
『…何処だろう、この島』
辺りを見回しながらゆっくり歩く。
建物はたくさんある。だけど、どの建物もボロボロに崩れている。
無事な建物もあるけれど、まるで人の気配がない。
『…早く、皆と合流しなきゃなのに』
夢の中でルフィさん達に会ってきた。
私は人が見ている夢の世界に会いに行けるから。
かつて私が多くの人を眠りは誘い、悪事を働いた能力だ。
知らない人の夢の世界を探すのには時間がかかるが、仲間である彼等の夢を探すのに時間はそこまでかからない。
彼等の夢の世界は覚えているから。
みんな素敵な夢の世界を持っている。
中でも、ルフィさんの夢は特に。
優しくて温かい。
みんな無事だった。
彼等と会話して分かったが、ナミさんは天候を操る空島へ。ウソップさんは巨大な虫が支配する無人島へ。ゾロさんは何と七武海が住む島へ飛ばされていたりと、てんでバラバラの場所に飛ばされていた。
全員が揃うのは時間がかかりそう。
私だって、この島が何処なのかわからない。
そもそも船があるのか、島から出られるのかすらも分からない。
何か手掛かりはないかと、一際大きく綺麗な建物の中へ入る。そこで
『あ、人いた』
「…誰？」
少女は未来の歌姫に出会う。
第二章END
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礼(プロフ) - 神永さん» ありがとうございます！行き当たりばったりで始めた作品ですがそう言っていただけるとありがたいです☺️ (2023年2月3日 9時) (
レス) id: 84a23c082a (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - ルフィの心優しさといい意味でアホっぽいところがよく出てて凄くいい作品でした…！！第一章最終回も楽しみにしてます！！ (2023年2月2日 23時) (レス) @page21 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - 霧氷さん» ありがとうございます！ちょっと構想ができたので行き当たりばったりですが連載始めてしまいました…！他の作品も更新しつつ書いていけたらと思ってますのでよろしくお願いします！ (2023年1月5日 10時) (レス) id: 84a23c082a (このIDを非表示/違反報告)
霧氷(プロフ) - 短編で読んだ時から、ずっとこの先見てみたいと思っていたお話なので、今読めて感動しています……！ ご無理のないよう、今後の更新も楽しみにしています！ (2023年1月5日 8時) (レス) @page6 id: 55eb7410ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼
| 作成日時：2023年1月4日 23時
