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「あ、この服良いじゃない!似合うわよ!」
「こっちも良いと思うわ。あとこれも試着してみて」
ナミさんとロビンさんに、あれやこれやと服を着せられる。
着せ替え人形ってこんな気持ちなのかと感じた。
試着した服の一つをそのままタグを外してもらい着ていくことになった。
こうして自分のサイズに合った服を着てみてわかったけど、この2人お胸のサイズがおかしくないか…?
私も成長すれば…!と思ったがナミさんと私の年齢は2つしか変わらない。もう遺伝的な問題なんだろうな。
大量の服をボンチャリに乗せて3人で移動していると、先程サンジさんの舎弟となったトビウオライダーズがすごい勢いで飛んできた。
何事かと話を聞く。
「お前らの連れの人魚が攫われたらしい!乗れ!」
『なっ…!?』
「ケイミーが!?」
空を飛ぶトビウオにそれぞれ乗せてもらい、ヒューマンショップを巡る。
その間にこのシャボンディ諸島に強く残る負の歴史を教えてもらった。どうやらこの島には魚人や人魚を差別する風習が根強く残っているらしい。
中でも人魚は相場が7000万ベリーから、と物凄い高値で取引されてるんだとか。
天竜人が人を虐げるように、この地に住む人達は魚人や人魚を当然のように虐げる。
『…だからハチさんはこの島で問題を起こすなって強く言ってたんだ』
魚人や人魚がこの島で問題を起こしたら、きっと人権なんてものは考慮してもらえない。この島の人たちにとって、彼らは家畜扱いなのだ。
許せない。
彼らは意思がある、会話が成り立つ、私達と同じだ。
『絶対に助けなくちゃ』
___________
トビウオライダーズの皆さんの情報網のおかげで、ケイミーさんは本日開かれる1番グローブのヒューマンオークションに出品されるだろうということが分かった。
会場に到着するとナミさんとサンジさん、フランキーさん、チョッパーさん、ハチさん達が既に到着していた。
サンジさんが会場外にいるオークション会場のスタッフに「ケイミーちゃんを返せ!!」と掴みかかっていたが、ヘラヘラと笑ってまともに取り合ってくれないようだった。
そんな様子をジッと見つめ、ナミさんは無言でスタスタと会場へ足を進めた。
「2億あるわ…!この金で、このオークションのルールで、ケイミーを取り戻してみせる!」
ナミさんを筆頭に私達は、欲望塗れる会場へと足を踏み入れることになった。
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礼(プロフ) - 神永さん» ありがとうございます!行き当たりばったりで始めた作品ですがそう言っていただけるとありがたいです☺️ (2023年2月3日 9時) (レス) id: 84a23c082a (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - ルフィの心優しさといい意味でアホっぽいところがよく出てて凄くいい作品でした…!!第一章最終回も楽しみにしてます!! (2023年2月2日 23時) (レス) @page21 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - 霧氷さん» ありがとうございます!ちょっと構想ができたので行き当たりばったりですが連載始めてしまいました…!他の作品も更新しつつ書いていけたらと思ってますのでよろしくお願いします! (2023年1月5日 10時) (レス) id: 84a23c082a (このIDを非表示/違反報告)
霧氷(プロフ) - 短編で読んだ時から、ずっとこの先見てみたいと思っていたお話なので、今読めて感動しています……! ご無理のないよう、今後の更新も楽しみにしています! (2023年1月5日 8時) (レス) @page6 id: 55eb7410ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:礼 | 作成日時:2023年1月4日 23時