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海岸の包囲網を何なく抜けて(ついでに食料をちょっと拝借して)ようやく落ち着いた。
私も海兵達を悪夢を見せて眠らせる
あんまりエグい悪夢を見せるのもかわいそうだったので、強制マラソン100キロ走らされている夢を見せてあげた。
夢から覚めた時、彼らが疲労困憊だったのは言うまでもあるまい。
『先ほどの戦闘を見れば分かるかと思いますが、私は能力者でユメユメの実を食べた夢人間です』
船番をしていたナミさんとフランキーさんに、改めて私が何故ここにいるのか説明を始めた。
悪魔の実の能力者であること、懸賞金がかけられていること
そして、島で起こした自分の罪を
「なるほどね。事情はわかったわ」
はぁ、とナミさんが溜息を吐く。
厄介な奴が来たと思ったのだろう。そういう扱いは慣れている。
親に捨てられて身を寄せた教会でも、同じように腫れ物に触るような対応をされていた。
やはり、仲間に加わるべきではなかったか。
バレないようにキュッと唇を噛む。
俯く私にナミさんは大股で近づいてきた。
「よろしくね！A！ルフィが選んだ子だもん！私も信じるわ。大歓迎よ！」
「アーウ！勿論俺も大歓迎だぜ！俺はフランキー！船大工だ！後で船を案内してやるよ」
『！！』
先ほどまでの不安が消し飛び、心がポカポカと温かくなる。
いつだって私に向けられる思いは同情・悲観・憎悪の負の感情や打算的な好意ばかりだった。
彼らのは違う。
今まで向けられたことのない打算のない好意だった。
あぁ、私きっとこの人達のことが好きになる。
「じゃあ早速歓迎の宴をしよう！！」
「Aも手伝うのよ！働かざる者食うべからずだからね！」
『はい！』
＿＿＿＿＿＿＿
場所は変わって夢の島。
いや、今は夢の跡地と言った方が良いか。
ここには夢を観る人はもういないのだから。
夢の跡地に足を踏み入れた海兵が受話器に向かって叫ぶ。
「っ、こちら海軍支部！先ほど救難信号が上がった島に向かったところ、麦わらの一味と交戦になりました！」
そして、麦わらの一味の中にあいつがいました！
「この1000人を超える行方不明事件の首謀者、A＝Aです！状況から鑑みるに、麦わらの仲間に加わったのだと思われます！」
一刻も早い手配書の更新を願います！！
この能力は海軍の脅威になり得ます！
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礼(プロフ) - 神永さん» ありがとうございます！行き当たりばったりで始めた作品ですがそう言っていただけるとありがたいです☺️ (2023年2月3日 9時) (
レス) id: 84a23c082a (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - ルフィの心優しさといい意味でアホっぽいところがよく出てて凄くいい作品でした…！！第一章最終回も楽しみにしてます！！ (2023年2月2日 23時) (レス) @page21 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - 霧氷さん» ありがとうございます！ちょっと構想ができたので行き当たりばったりですが連載始めてしまいました…！他の作品も更新しつつ書いていけたらと思ってますのでよろしくお願いします！ (2023年1月5日 10時) (レス) id: 84a23c082a (このIDを非表示/違反報告)
霧氷(プロフ) - 短編で読んだ時から、ずっとこの先見てみたいと思っていたお話なので、今読めて感動しています……！ ご無理のないよう、今後の更新も楽しみにしています！ (2023年1月5日 8時) (レス) @page6 id: 55eb7410ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼
| 作成日時：2023年1月4日 23時
