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麦わらは今、ギアセカンドという技で物凄い速さで動くことができる。
炎の自動追尾弾なんて当たらないだろうし、次の手を＿＿と思っていた。
「っっつつつあっっちぃいいいい！！！」
麦わらは何故か正面から炎を受け止めた。
その瞬間、炎は眩い光を浴びて爆散する。
『はぁっ！！？何してるの！？』
私が声を上げた時にはもうすでに遅い。
ドッカァァアアン！ドカァァアアン！！
花火のように鮮やかに着弾した炎は爆発した。
砂煙が上がり麦わらの姿が隠れる。
『っ、風よ！砂煙を吹き飛ばせ！！』
巻き上がった砂煙が一斉に吹き飛ぶ。
この爆発だったら、麦わらは……流石に
『っ、いない！？』
砂煙の中には誰もいなかった。
何で、確かに手応えがあったのに。
「エースと比べたらこんな炎、熱くもなんともねぇ！」
『！！』
背後から声がした。
と、同時に感じる衝撃。
『っ、あっ！？』
床に叩きつけられる。
目の前には麦わらの顔。
油断した。
『光の剣よ！』
「ゴムゴムのーー！！」
光の剣を麦わらの背後に出現させる＿＿が、駄目だ。間に合わない。
諦めて目を瞑った。
ダァアアアアンッッッ！！！
物凄い衝撃音とは裏腹に、痛みはいつまでもやって来ない。
恐る恐る目を開けると、麦わらの腕は私の耳元のすぐ横の床を貫いていた。
私は避けていない。麦わらはわざと攻撃を…外した？
彼はまっすぐ私を見つめて言った。
「確かにお前の言う通り、夢に逃げるしか道が無かった奴もいるかもしれねー」
お前が夢を見せていたおかげで救われた奴はいる。
だからといって、ずっとそのまま自分だけの世界に閉じこもってても何も変わらない。
夢の中に逃げている間に、時間は流れているんだ。
眠りはいつか覚めなきゃいけない！
どんなに辛くても向き合って、自分自身が変わらないといけねぇんだ！！
『…………分かってるよ』
夢は夢でしかない。
言われなくても分かってる。
最初はちゃんと夜だけ、みんなが眠る時だけに夢を見せてた。
幸せな夢を見て、明日からの1日を元気に過ごせるように。
いつからだったか。誰かが言った。
“夢の世界の方がずっといいや。このまま覚めなければ良いのに”
あの頃の、10歳くらいの私は
ただただ、褒められることが嬉しくて
その期待に応えてしまったのだった。
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礼(プロフ) - 神永さん» ありがとうございます！行き当たりばったりで始めた作品ですがそう言っていただけるとありがたいです☺️ (2023年2月3日 9時) (
レス) id: 84a23c082a (このIDを非表示/違反報告)
神永(プロフ) - ルフィの心優しさといい意味でアホっぽいところがよく出てて凄くいい作品でした…！！第一章最終回も楽しみにしてます！！ (2023年2月2日 23時) (レス) @page21 id: c0702c41ce (このIDを非表示/違反報告)
礼(プロフ) - 霧氷さん» ありがとうございます！ちょっと構想ができたので行き当たりばったりですが連載始めてしまいました…！他の作品も更新しつつ書いていけたらと思ってますのでよろしくお願いします！ (2023年1月5日 10時) (レス) id: 84a23c082a (このIDを非表示/違反報告)
霧氷(プロフ) - 短編で読んだ時から、ずっとこの先見てみたいと思っていたお話なので、今読めて感動しています……！ ご無理のないよう、今後の更新も楽しみにしています！ (2023年1月5日 8時) (レス) @page6 id: 55eb7410ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼
| 作成日時：2023年1月4日 23時
