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＿＿ギロチンの刃が落とされた、はずだった。
ガッシャァアアアン！！！
『……え？』
ギロチンが音を立てて崩れ落ちた。
パラパラと木屑が降ってくる。
目に入らないように下を向いていると、誰かにグイッと腕を引っ張られて立たされた。
「お前ら、このお姫様に罪はあると思うか？」
処刑台を壊し、私の手をとって無理やり立たせたのは、他でもない私の処刑を命じたクロコダイルだった。
『……っ！？何を』
「俺は、王に罪があったとしてもその子供にまで罪を被せる必要はないと思っている」
急な展開についていけない。
この男は一体、何をしようとしているのか。
「このお姫様はこの国を本気で心配していた。他の王族とは違い、1人この国に残った。俺はこの姿に感動した」
俺はこのお姫様を＿＿Aを、この生まれ変わるアラバスタ王国の妃として迎え入れる。
『……は？』
私の声は国民たちの大きな声援でかき消された。
「さすがクロコダイルさん寛容的です！」
「確かにA様は国民のことをよく考えてくれてた！」
「ビビ様は海賊と逃げちまったしな」
「クロコダイル様とA様が一緒なら、この国は安泰じゃろう！」
一体どうなってるんだ。
呆然としながら眺めていると、クロコダイルが口を開いた。
「よかったな。お前が愛した国民はお前を認めているようだな」
『…何のつもり、ですか』
クロコダイルの顔を睨み上げると、彼はニヤリと笑い私の耳に口元を寄せた。
「お前のその顔を歪ませてやりたくなった」
その言葉に思わず顔をしかめそうになったが、言葉の通りになるのもシャクだったので無表情を保って言った。
『……英雄様は性格が悪いのね』
「ククッ…生憎、海賊出身なもんでね」
自分の父親や部下達を殺した男の隣で
お前が愛したこの国が変わっていく様を見てるといい
私はクロコダイルの女となった。
お父様を殺した手で触れられるたびに、怒りと恥ずかしさと背徳感で、気がおかしくなりそうになった。
ゆっくりと、ゆっくりとだが、この国が変わっていくのが分かる。
私はこの国をずっと見てきたから、些細な変化でも気付くことができる。
だからこそ、見ていて辛い。でも無力な私には何もできない。
これは王国が危機に陥った時も、ずっと見ていることしかできなかった私への罰なのだろう。
涙がツゥと静かに流れていった。
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Y - めっさスコ…ｯ‼︎ドレークの小説もっと増えて！ (2023年1月6日 11時) (
レス) @page27 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
「 」(プロフ) - 凄い、性癖にささる文章ばかり……… (2020年5月2日 16時) (レス) id: 28c7dd04d4 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ホーキンスとルッチが大好きです、、！！最高です！！！ (2020年3月29日 2時) (レス) id: d947939996 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - お疲れ様でした！一番好きなキャラはクロコダイルなんですが、話は異世界ミホークと救世主ホーキンスがツボでした(//∇//)もし続編出たら必ず読みいきますね！沢山のヤンデレ作品ありがとうございました！ (2020年3月28日 23時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
だてこ(プロフ) - お疲れ様でした!どの話もおもしろく、毎回更新通知がくるのを楽しみにしていました。なかでも1番好きなのはクロコダイルさんの王国崩壊です!たくさんのドキドキと興奮をありがとうございました! (2020年3月22日 0時) (レス) id: c248856c61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼
| 作成日時：2019年8月24日 17時
