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私は魔術師の女にされた。
私は魔術師“に”女にされた。
運命の相手というのは間違いではないのかもしれない。悔しいことに魔術師との身体の相性はとてもとても良かったようで、彼に身体の隅から隅まで快感というものを教え込まれた。
あの魔術師は絶倫過ぎる。私から精力を奪っているんじゃないか。
今日もまた夜が来る。
長い長い夜が来る。
快楽は過ぎると苦痛になる。やめてと嫌だと泣いて叫んでも、快楽を与え続けられるあの行為が私はとても怖かった。
もう限界だった。
死のう
夕食の時にコッソリとくすねてきたナイフをポケットから取り出す。
小さいナイフだが、手首の血管を切れば致命傷になるだろう。ナイフを持つ手が震える。
何を怯えているんだ。私にはもう死ぬしか自由を得る道は無いんだ。
『う……っ!!』
意を決して、手首にナイフを突き立てた。
次の瞬間に血が溢れ出す__はずたった。
『…え、嘘』
傷が消えた。
確かに血管を切った、はずなのに私の腕は綺麗なまま。
『な、何で!?』
「当然だ」
背後から聞こえた声に固まる。
扉を開く音も、足音も聞こえなかった。
何で、何で、いるの
『…ホーキンスさん』
「死なせるわけがないだろう」
魔術師の金髪の長い髪が私の肩にかかる。
耳元で囁かれて体が思わずビクリと震える。
「お前の命には100人のストックがある」
『ストック…って』
「お前の命に関わる傷や痛みは全て、見知らぬ誰かに肩代わりされるということだ」
意味がわからない
魔術師とはそんな呪いみたいなことができるのか。
待って、ということは、つまり
「お前が死ねるのは、罪のない100人の命を自分の手で殺した後だ」
残酷な宣告。
人を殺したことがない私には、そんなことできない。
『……っぅあああ!!』
私はこの男に死ぬ自由さえ奪われるのか。
また、長い夜が始まる。
__________
ホーキンスの藁人形を、自分以外の死なせたく相手につけれたらいいなという妄想。
ホーキンスは束縛強くて粘着質なイメージ。
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Y - めっさスコ…ッ‼︎ドレークの小説もっと増えて! (2023年1月6日 11時) (レス) @page27 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
「 」(プロフ) - 凄い、性癖にささる文章ばかり……… (2020年5月2日 16時) (レス) id: 28c7dd04d4 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ホーキンスとルッチが大好きです、、!!最高です!!! (2020年3月29日 2時) (レス) id: d947939996 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - お疲れ様でした!一番好きなキャラはクロコダイルなんですが、話は異世界ミホークと救世主ホーキンスがツボでした(//∇//)もし続編出たら必ず読みいきますね!沢山のヤンデレ作品ありがとうございました! (2020年3月28日 23時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
だてこ(プロフ) - お疲れ様でした!どの話もおもしろく、毎回更新通知がくるのを楽しみにしていました。なかでも1番好きなのはクロコダイルさんの王国崩壊です!たくさんのドキドキと興奮をありがとうございました! (2020年3月22日 0時) (レス) id: c248856c61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:礼 | 作成日時:2019年8月24日 17時