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恐怖で身体が震える。
鍛錬というのは、実際の戦闘をイメージした模擬の接近戦とかもある。
身体に触れられたりすることだってあるし、それは別に変なことじゃない。
でも、そういえば
よく思い出してみれば
ドレーク少将は私の時だけは武器の使用を控えて、素手で手合わせしていたような。
「この1年間、お前が誰かに襲われるんじゃないかと気が気でなかったよ」
そう言うと彼は私を抱えたまま、私の部下の手をブーツで踏みつけた。
「ぎゃぁああああ！！」
「この部下はいつもお前のことを目で追っていた。それと、そこの奴も」
今度はご自慢の長い脚で、私の部下を蹴り上げた。
「ぐあぁああああ！？」
『やめて…やめて！』
ドレーク少将の腕の中から抜け出そうともがくが、彼はそれを赤子のようにいなす。
「お前は周りの奴らが、自分のことをどんな風に見てるか気付いてないのだろう」
どれだけの男が
お前を組み敷いて、泣き叫ぶ様子を見たいと
嫌がるお前を気持ちよくさせたいと
悲鳴が嬌声に変わるのを聞きたいと
思っているのか自覚した方がいい。
「少なくともお前の部下で、そういった邪な気持ちを持っていない人間はいないはずだ」
『…っ、そんな人いない』
「そうか。まぁ、信じたくないと言うならそれで結構。」
もう二度と、あいつらはお前に触れることも見ることもできないからな。
『……え』
次の瞬間、私の船が衝撃音と共に大きく揺れる。
音の方を見ると砲弾が打ち当たり破損した壁が砂煙を上げていた。
「ここで、沈んでもらう」
『やめて！お願い！私は殺しても構わないから部下の命は助けて』
「ふふ、愛しい君の願いなら聞いてあげたいところだが駄目だ」
こいつらはお前の部下として、お前に触れただろう。
お前に対していやらしい妄想をしただろう。
それは許されるべきことではない。
お前を好きにしていいのは、俺だけだ。
身体に感じる浮遊感。
気がついたら、赤旗の船の上だった。
目の前には海に沈んでいく私の船と部下達が見えた。
『いや、いや……いやぁあああ！！！』
強くなったと思っていた。
でもそれは、幻想だった。
私は弱い。弱い女のままだった。
「久しぶりに鍛練をしようか。俺が直々に指導する。……あぁ、そうだ。鍛錬終了の鐘も、“待った”もここには無いので気をつけるように」
何を気をつければいいんだ。
私は貴方に勝てたことなんて無いというのに。
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Y - めっさスコ…ｯ‼︎ドレークの小説もっと増えて！ (2023年1月6日 11時) (
レス) @page27 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
「 」(プロフ) - 凄い、性癖にささる文章ばかり……… (2020年5月2日 16時) (レス) id: 28c7dd04d4 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ホーキンスとルッチが大好きです、、！！最高です！！！ (2020年3月29日 2時) (レス) id: d947939996 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - お疲れ様でした！一番好きなキャラはクロコダイルなんですが、話は異世界ミホークと救世主ホーキンスがツボでした(//∇//)もし続編出たら必ず読みいきますね！沢山のヤンデレ作品ありがとうございました！ (2020年3月28日 23時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
だてこ(プロフ) - お疲れ様でした!どの話もおもしろく、毎回更新通知がくるのを楽しみにしていました。なかでも1番好きなのはクロコダイルさんの王国崩壊です!たくさんのドキドキと興奮をありがとうございました! (2020年3月22日 0時) (レス) id: c248856c61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼
| 作成日時：2019年8月24日 17時
