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『今までありがとうございました。あなたは苦痛だったかもしれないけれど、私はあの偽物のあなたのことがとてもとても好きでした』
全てを知ってしまった私は、CP9を名乗るこの男に消されるんだろう。
でも、それでもいいや。
ルッチさんがいない人生なんて、もうどうでもいいから。
「勝手な自己解釈で終わらせてもらっては困るんだが」
『……え』
「確かに初めは、この町に溶け込むために恋人になった」
だが、最初だけだ。
「お前の中で、どうやら俺は2人いるようだがな。俺は1人しかいない。俺がロブ＝ルッチだ。お前の恋人だ」
『…私が好きになったのは、船大工でハットリと腹話術をするルッチさんです』
「そんな男はいない」
知ってる。
だから、このままこの恋を終わらせてくれればいいのに。
「……どうしても認めたくないようだな」
そう言うと男は私を再度壁に押し付け、
そのまま、キスをした。
『っ、ん！！？』
両手は繋がれて壁に押さえつけられ、股の間に男の足が入れられて全く身動きが取れない。
抵抗しようにも力が入らず何もできない。
ただ、ただ、酸素だけが奪われていく。
『んあ……はぁ、っ』
「舌を出せ」
『……っぅむ、ふっ』
口の中をねっとりと舐め上げられ、背筋がゾクゾクとする。
足に力が入らなくなり男の胸にそのまま倒れ込んでしまった。
その様子を見て男は喉を鳴らして笑う。
「俺だろう？」
『……ち、がう』
嘘。このキスは間違いなく＿＿ルッチさんだ。
でも、認めたくなかった。
私は、私は、ルッチさんが、船大工で不器用でもとても優しかったルッチさんが好きだったのに。
「はっ、強情だな。まぁ、いいさ。そのうち認めざるを得なくなる」
今日の夜は楽しみにしておけよ
耳元で囁かれ、血の気が引く。
嫌だ！ルッチさん以外に、抱かれたく、ない
例えそれが、身体は同じ人物だったとしても
『…嫌、嫌、お願い。私と…別れてください』
「却下だ」
冷たく言い捨てると、男は私を抱き上げた。
「安心しろ。偽物の俺と同じように、死ぬほど感じさせてやる」
お前の良い所は全て知り尽くしてるからな。
そう言って笑う男は、やはり私が知っているルッチさんとは正反対の笑顔を浮かべていた。
この男をかつての恋人の名で呼んでしまう日は来るのだろうか。
その時が来るとしたら、それは私が壊れた時だろう。
私はそれがとても恐ろしい。
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Y - めっさスコ…ｯ‼︎ドレークの小説もっと増えて！ (2023年1月6日 11時) (
レス) @page27 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
「 」(プロフ) - 凄い、性癖にささる文章ばかり……… (2020年5月2日 16時) (レス) id: 28c7dd04d4 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ホーキンスとルッチが大好きです、、！！最高です！！！ (2020年3月29日 2時) (レス) id: d947939996 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - お疲れ様でした！一番好きなキャラはクロコダイルなんですが、話は異世界ミホークと救世主ホーキンスがツボでした(//∇//)もし続編出たら必ず読みいきますね！沢山のヤンデレ作品ありがとうございました！ (2020年3月28日 23時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
だてこ(プロフ) - お疲れ様でした!どの話もおもしろく、毎回更新通知がくるのを楽しみにしていました。なかでも1番好きなのはクロコダイルさんの王国崩壊です!たくさんのドキドキと興奮をありがとうございました! (2020年3月22日 0時) (レス) id: c248856c61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼
| 作成日時：2019年8月24日 17時
