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偽装恋愛(ルッチ) ページ17

私の恋人はガレーラカンパニーで船大工をしている。
初めは無表情で怖い人だと思ってたけど、とても優しくて素敵な人だった。告白したのは私の方からで、まさか付き合えるとは思ってなかった。ルッチさんはみんなの憧れの的だったから。

彼と付き合ってもうすぐ5年になる。
こうしてみると長いようで短い。

もうすぐお仕事から帰ってくるころだから、夕食の仕上げをしてしまおうと思いエプロンを着けたその時だった。




バンッ



扉が勢いよく開かれた。

びっくりして玄関の方を見ると、そこには私の恋人___ルッチさんが立っていた。




『お帰りなさい!早かった…ん、です……ね……』


いつものように駆け寄ろうとしたが、

私の頭がけたたましい警報を鳴らしていたので、思わず立ち止まった。

良く知ってる恋人の顔であるはずなのに、なんだろう。雰囲気がまるで違う。

怖い。



「何だ。お帰りなさいのキスはしてくれないのか?」

『!!』



ハットリとの腹話術も使ってない!

この人は、誰!?




『…あなたは、誰、ですか?』

「ロブ=ルッチだ。お前の恋人だろう?」

『違っ、あの人は、もっと優しい目をしてた。ルッチさんをどこにやったの!?』

「俺だ。俺は1人しかいない」



そう言うと、男は私を壁に押し付けた。

至近距離で無機質な瞳と目が合う。




「この島には世界政府の依頼で5年間、船大工として潜入していた」

『!!』


そう言うと、彼は全てのことを話してくれた。

自分が何者であるか

何故この島に潜り込んだのか

どうして正体を明かしたのか




難しいところはよく分からなかったが、もう目的は達成し、この島を出ていくということは分かった。

そして、私はもう用済みということも分かってしまった。





『…そっか、そうだったんだ。ルッチさんは、私の知ってるルッチさんは作り物だったんだ』


ショックだった。
5年もの間、私は偽物の彼と偽物の恋愛をしていたんだから。

彼にとっては、恋人という私の存在は潜入する上での良いカモフラージュになるとしか思ってなかったんだろう。

・→←夢はお菓子屋さん(クラッカー)



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設定タグ:ワンピース , 短編 , ヤンデレ
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Y - めっさスコ…ッ‼︎ドレークの小説もっと増えて! (2023年1月6日 11時) (レス) @page27 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
「 」(プロフ) - 凄い、性癖にささる文章ばかり……… (2020年5月2日 16時) (レス) id: 28c7dd04d4 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ホーキンスとルッチが大好きです、、!!最高です!!! (2020年3月29日 2時) (レス) id: d947939996 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - お疲れ様でした!一番好きなキャラはクロコダイルなんですが、話は異世界ミホークと救世主ホーキンスがツボでした(//∇//)もし続編出たら必ず読みいきますね!沢山のヤンデレ作品ありがとうございました! (2020年3月28日 23時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
だてこ(プロフ) - お疲れ様でした!どの話もおもしろく、毎回更新通知がくるのを楽しみにしていました。なかでも1番好きなのはクロコダイルさんの王国崩壊です!たくさんのドキドキと興奮をありがとうございました! (2020年3月22日 0時) (レス) id: c248856c61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月24日 17時

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