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四肢をソファに縫い付けられ、体重をかけられる。
抜け出そうともがいてみたが、ガッチリと固定されていて不可能だった。
ルッチさんはそんな私の様子をニヤニヤしながら見下ろしている。
「この養成所で16歳を迎えた奴は、性の鍛錬が始まる」
『せい……？』
すぐには想像できず首をかしげる
「自分の身体を使って、敵から情報を引き出すということだ」
『！！』
身体を使う。つまりは色仕掛けということ。
待って、そんなの聞いてない！
『い、嫌だ！』
「あぁ、だがここを卒業するためには必要な過程でもある」
『…嫌、嫌』
首をふるふると振って懇願する。
でも、そんなのこの男には通用しない。
シュルッと彼は自分のネクタイを外した。
私の両腕は彼の片方の手で押さえ込まれている。力の差がありすぎる。
『っなんで、ルッチさんが』
「俺だと不満か？ハッ、初めて言われたな」
いいか。16歳になった者は遅かれ早かれ、この行為を経験することになる。
そしてその相手は、かつて同じことを経験してきた先輩がつとめ教えるようになっている。表沙汰にはなっていない。教官はこのことを知らない。これはいわばCP候補生だけが受け継いでいる伝統だ。
『く、狂ってる…』
「まぁな。だが、ここで学んでいかないと外に出た時に自分が大変になる」
異性のよろこばせ方を、その技術を、自分の身体の使い方を、
知らなければ相手より優位に立ち、情報を引き出すことができないからな。
外の実習で知らない男にボロボロにされても良いというなら、話は別だが。
「どうする」
『っ、う……』
この養成機関に入ったことが間違いだったんだろう。私はあの日なんとしてもここに入るのをやめるべきだったんだ。
私はスパイになるしか道はないんだ。この身体を使って、生きていくしかないんだ。
強くならなければ。外部の男達よりも優位に立たなければいけない。
そのためには
『…っお願いします。抱いてください』
「利口な判断だ」
もう拘束は必要ないと思ったのだろう。彼は私の腕を解放し、自分の上着を脱いだ。
そして深く長いキスをされ、これが開始の合図なのだろうと無知な私でもわかった。
それとほぼ同時に12時の鐘の音が鳴る。
私は16歳になった。
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Y - めっさスコ…ｯ‼︎ドレークの小説もっと増えて！ (2023年1月6日 11時) (
レス) @page27 id: 627083527a (このIDを非表示/違反報告)
「 」(プロフ) - 凄い、性癖にささる文章ばかり……… (2020年5月2日 16時) (レス) id: 28c7dd04d4 (このIDを非表示/違反報告)
軟骨(プロフ) - ホーキンスとルッチが大好きです、、！！最高です！！！ (2020年3月29日 2時) (レス) id: d947939996 (このIDを非表示/違反報告)
mikuri1024(プロフ) - お疲れ様でした！一番好きなキャラはクロコダイルなんですが、話は異世界ミホークと救世主ホーキンスがツボでした(//∇//)もし続編出たら必ず読みいきますね！沢山のヤンデレ作品ありがとうございました！ (2020年3月28日 23時) (レス) id: e18f624388 (このIDを非表示/違反報告)
だてこ(プロフ) - お疲れ様でした!どの話もおもしろく、毎回更新通知がくるのを楽しみにしていました。なかでも1番好きなのはクロコダイルさんの王国崩壊です!たくさんのドキドキと興奮をありがとうございました! (2020年3月22日 0時) (レス) id: c248856c61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼
| 作成日時：2019年8月24日 17時
