御伽話ではない ページ39
幾度かの季節をめぐり、過ぎていく時間を見送って
俺は、アイツに会いに行った
ーやぁ、遅かったね。よかったよかった
ーーお前の言う通り、たくさんの思い出話を持ってきたぞ
ーわぁ!それは楽しみだ。ぜひ聞かせてよ
ーーわかった。あいつを待ってる間のいい暇つぶしにもなる
…お前に会わせたい人なんだ。兄弟
ーもしかして、君の想い人かい?
ーーまぁ、そんなところだ。俺を心の底から愛し
最期もあいつが俺を看取った。少し置いてくのが気が引けてたんだがな…
ーそっか…その人に僕も早く会ってみたいな。
他愛のない話をしてどれくらいの時間が過ぎたのかもわからなくなっていた頃、ふっと彼の隣に腰を下ろすその男を見た時、少年は「おぉ」と声を上げた
ー君か。これは中々に面白い話が聞けそうだ
ーーさ、役者も揃ったし続きの話をしよう
どこまでいったっけ
ー時間は沢山あるんだから 焦る必要はない
ーーはは、そうだな。
ついでだし題名でもつけるか?
何にしようか。。
それなら、これならばどうだろう
“七人目の六年生の話”
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伊綱(プロフ) - みぢゅさん» 温かいコメント痛み入ります!いつでもお越し下さい!! (12月16日 21時) (レス) id: 4fcd5fb6be (このIDを非表示/違反報告)
みぢゅ(プロフ) - 昨日この作品を見つけて時間も忘れて最後まで読ませて頂きました!! すっごく面白くて、言葉選びも綺麗で、本当に感動しました!また何度でも愛読させていただきます…! (12月16日 9時) (レス) @page40 id: 26ff2501e8 (このIDを非表示/違反報告)
伊綱(プロフ) - 猫毬かなめさん» ありがとうございます。何度でもお越しください。彼らはあなたを歓迎してくれると思います! (8月22日 9時) (レス) id: 4fcd5fb6be (このIDを非表示/違反報告)
伊綱(プロフ) - ハクさん» コメントありがとうございます!この作品はずっと残り続けるのでこれからも愛読していただけたら嬉しいです (8月22日 9時) (レス) id: 4fcd5fb6be (このIDを非表示/違反報告)
猫毬かなめ(プロフ) - 完結おめでとうございます!更新がある毎に初めから読み返したくなる、とてもお気に入りの作品でした。この六年生達の絡みが紡がれなくなるのは寂しいですが、これからまた何度も読み返し会いに来たいと思います。お疲れ様でした。ありがとうございました。 (8月22日 3時) (レス) @page40 id: 7e8e70364c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊綱 | 作成日時:2021年8月11日 22時