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すまん。墓穴堀った 硝子side ページ2

「…硝子〜いる??」

「こら、足で戸を開けるな。壊れる」


乱暴に開かれた扉と開けた本人を交互に見て軽く叱咤する

そんな事はどこ吹く風か。五条はこれまた乱暴にパイプ椅子にどかっと座る


「怪我…じゃないな。どうした?」

「…A全然見つかんない」


背もたれを前にして項垂れる五条はだいぶ参ってるようだ

私にAが生きてるのを言ってないって事実を忘れてるくらいだ


「ご自慢のおめめで探せばいいだろ」

「やってるよ。でも全然、全くと言っていいほど引っかからないのよ


ありゃ術式で隠してんな」


そんなに僕に会いたくないのかな。
珍しく落ち込んでる五条は中々面白くて写真でも撮ってやろうと思ったけど、やめた。

これは本当に落ち込んでる



「あんたさ、なんでそこまでAに執着すんの?」
 



「好きだから。」





「だからそばに置いてた

……何年も、ずっと。」




即答。しかもまじか。こいつちゃんと自分の感情理解してやがる

でも、それなら尚更



「そこまで自覚してんなら家出す前にさっさと告ればよかったじゃん

奥手過ぎにも程があるだろ」

「だってさ〜僕ら呪術師なんていつ死んでもおかしくないわけじゃん?

そんな世界で生きてる以上、大切なもんなんて作らない方がいいでしょ。ましてや恋人なんて」



だから、そばに置くだけに留めてた。と?




「…そういうもんかね」



その言葉を、あの子が聞いたらどう思うだろうか



「五条、あんたは後悔しないわけ?

伝えない道を、選ぶわけ?」

「ぶっちゃけ。今のAはきっとそこまで余裕ないと思うよ

傑の件もあるしね」

「…」

「Aは強いけど、それはあくまで支えてた柱があったからだ。

傑の代わりなんて僕はできないし…」






おいおい、随分とネガるじゃん。お前本当に私の知ってる五条悟か?





「はぁ…あんたもうだうだ考え過ぎだよ

Aに夏油の件で慰めたみたいに、もっと自信持てよ」







「……俺硝子にAと傑の話したっけ?」




あ。やば。墓穴掘った




「まさか、Aここにいるの?」






勢いよく立ち上がり、こちらを凝視する五条

とりあえずどう誤魔化そうか考えていた時





『硝子、料理しようとしたら指やっちゃってさー

指全滅したからいつものやつお願い』




「あ」

『え?』



A、あんたって本当…。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑
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作者名:伊綱 | 作成日時:2023年10月2日 4時

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