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視線 文次郎side ページ8

(……なんだ?)


戦闘の最中、ふと後ろの方の気配が騒がしいことに気づく

よく見れば、療養中だった筈のA含め今回不参加のはずの学級の面々も一緒に来ていた。

そして何故か向こうでAと留三郎が揉めて
小平太と仙蔵が観戦してるという図だった。

何がなんだってんだ。あいつら予算はどうした予算は


「…あいつら、何してんだ」

「! 委員長、」


同じく奴の存在に気づいた竹谷の表情が困惑で満ちる

これは面白い。少しからかってやろうか


「ほう。Aが来たって事は、やっぱりお前だけじゃ不安だったんじゃねぇのか?竹谷」

俺の言葉に竹谷は微かに狼狽える

「…あの人が、、委員長が、そんな事思うわけないでしょう」


(おうおう、大した自信だな)


「現にそうだろ。お前を信じていたならここへはこないだろうさ。お前が不甲斐ないばかりになぁ

あいつは後輩に恵まれなかったな。
かわいそうに」

「…オレは」


ゆらり…ゆっくり起き上がる竹谷
噛み合った目はまっすぐ俺を見ていた、とても、まっすぐ

それはいつも俺と一対一をする時のAの視線とよく似ていた。



「オレは、委員長を信じてる」



ここまで、いくつもの拳を体に叩き込んできた。もう限界のはずだ。それでもなお起き上がるというのか

俺から予算をぶん取って、アイツを安心させる為だけに


(どこまでたらしこんだらここまで懐くのだか)


つくづく鷹尾Aという男は恐ろしい


「そうかそうか。ま、お前がAを信じようが信じまいがどうでもいいが…俺に勝てなきゃ意味ねぇぞ」

「えぇ。だからこそオレは今、降参するわけにはいかないんだ」


圧倒的力差を目の前に見せつけられてもまだ、俺に向かってくる竹谷。


「絶対、勝つ!!!」

「…っ」


スイッチが入った竹谷の動きは速くなり、距離を詰められる


一年という差は大きく五年なんぞ脅威でも何でもないと思っていたが…

認めざる終えない




(訂正するぜ、なぁ…Aよ)



底から湧き上がる様な興奮には身に覚えがあった



「面白い。もう少しだけ遊んでやる」









(お前もまた、いい後輩に恵まれたな)

不完全燃焼→←誰が原因かと言われれば 留三郎side



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設定タグ:忍たま乱太郎 , 六年生 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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伊綱(プロフ) - 紫さん» ありがとうございますありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです頑張りますっっ (2020年12月23日 12時) (レス) id: f89eb70165 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品むっちゃ好きです。更新楽しみにしてます (2020年12月22日 3時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
伊綱(プロフ) - 葵さん» ありがとうございます!とても嬉しいですっっ (2020年10月28日 15時) (レス) id: f89eb70165 (このIDを非表示/違反報告)
- 面白かったです!更新楽しみにしてます! (2020年10月28日 14時) (レス) id: 1d63efc7c2 (このIDを非表示/違反報告)
伊綱(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます!!なるべく更新できるよう頑張ります (2020年10月23日 11時) (レス) id: f89eb70165 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊綱 | 作成日時:2020年7月25日 13時

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