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中間Side
ペットショップをあとにして、この後の予定を考える。
桐「淳太くん、次どこ行く？」
中「う〜ん、どうs「ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ」
中「……迷子を迎えに行く」
桐「子供おらんやろ」
中「いまはね、いまは！笑」
照史の鋭いツッコミに、思わず笑ってしまった…。でもそれが一瞬でかき消されるほどショッピングモールは賑やかやった。
その雑踏をかき分けてなんとなくアナウンスに耳を澄ます。
「皆さん、お買い物楽しんでます？」
…想像してた女の人の声ちゃう。
男の声。温かみがない、ひとを見下すような…。
中「なぁ、照史。これ普通のアナウンスの声ちゃうやんな」
桐「ほんまやな」
さっきまでの賑やかさも嘘のようになくなる…。嫌な予感しかしない。
「今からねー、もっと楽しいことしようと思うんだ！ひとりひとり命を賭けたぁ、わくわくするもの…」
俺の体感温度が下がった。周りの大人の血の気が引いていくのが感じられる。
遠く聞こえるのは子供たちの高い声のみ。
「あ、もちろん皆さん強制参加だからね」
うるさいくらいの静寂のあと、地響きのようななにかがショッピングモールを包んだ。
動揺、悲鳴、なにもかも全てが重なって…、
まるで、………
あのときの……
桐「淳太くん！！ここの出入口閉まっちゃう！」
…そうや、過去のことなんかに浸っている場合やない。
中「照史、いくぞ」
驚いて振り向いた照史は、ニコッと笑った。
桐「それでこそ淳太くんや」
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作者名：華倶楽部 | 作成日時：2020年6月6日 23時
