虹色刑事 2nd (ページ4)

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Ⅳ ページ4

桐山Side

　中「あぁ、かわいいなぁ〜！」

　いい年した男二人でペットショップに行くって、我ながら変な提案したなぁ…。
　まぁ、淳太くんは店頭のワンちゃん見て、一瞬で10歳くらい若返ったけどな。

中「見て！この子俺のこと気に入ったみたいやで！」

桐「確かにしっぽ振っとるな」

　一方的に淳太くんが運命を感じてるその犬は、小型犬。つぶらな瞳でブルドッグとかとは違ってめっちゃかわええ。やけどブルドッグもブルドッグでまた魅力があんねんけどな。

中「こんな子家におったら毎日幸せやわ」

桐「そうやなぁ、癒やされるよね」

中「おん。この子と奥さんとゆったりとした生活してみたい」

桐「いや、淳太くんモテへんから無理や」

中「モテるって！」

桐「それは絶対ない！」

中「マジなトーンで言わんといてや笑」

　ごめん、と笑いながら謝って店のなかに入った俺に、淳太くんは子犬との別れを惜しみつつついてきた。

　さっきの犬の他に、猫とかうさぎ、爬虫類まで見とるけど、それぞれの可愛さに癒やされる。でもクワガタのとこで淳太くんビビってはった。

桐「なんでクワガタにビビっとるん？」

中「大人になると怖い、というか触るのが嫌にならへん？」

桐「分からなくもないなぁ、」

中「そうやろ？」

桐「うん、流石にもうアリは食べれへんもん」

中「え、普通アリは食べへんで？笑」

　…なんて言っとると、気がつくと店を一周していた。7人が別行動になってからもう1時間近く経っとるしな。