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「なー花子ちゃん、1日くらいサボらへんの？」
「はい！？」
ほうきを片付けながら末澤さんはとんでもないことを言う。
今日は木曜日。二人での掃除は4日目。
「いやうちのアパート壁薄いから、花子ちゃんがいつも帰り遅いの聞こえてるねん。
頑張りすぎて疲れてしまったんとちゃうの？」
少し状態を屈めて顔を覗き込んでくる末澤さん。
(子犬みたい…可愛い…)
「たしかにそうかも知れないですけど、単位早めに取っちゃいたいし…」
「1日くらいええんちゃう？俺心配やねん。」
誰よりも儚くて消えてしまいそうな末澤さんに心配されてしまう私はよっぽど体調が悪そうなのだろうか。
末澤さんの子犬のような瞳にノックアウトされた私は
「今日だけ、休んじゃおっかな…」
チョロすぎる。
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作者名：朱沼 | 作成日時：2024年2月18日 0時
