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「今日はこんなところかな。」
きれいになった廊下を見て末澤さんが言った。
「花子ちゃん何時から講義とか始まるん？
時間大丈夫やった？」
私の顔を覗き込みながらそう言うので、なんだか恥ずかしくて思わず目を逸らす。
「だ、大丈夫です。掃除、早く始めていただいたので。」
「ほなよかった。明日もやらんといけんと思うからよろしくな。」
「はい、ありがとうごさいました。」
「なあ敬語やめてや〜。なんか嫌や〜。」
少しだけ眉を下げて困ったように笑う。
「えっとー…善処します。」
「ほんま頼むで〜。」
笑いながらそう言って末澤さんは部屋に戻っていった。
今日末澤さんについて分かったこと。
23歳。敬語が苦手。声が意外と高い。
…やっぱりかっこいい。
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作者名：朱沼 | 作成日時：2024年2月18日 0時
