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今日のバイトは散々だった。

品出しでありえないミスを連発するし、クレーマー客が3回も私のレジに当たった。





昨日サボったバチが当たったのかなぁ…


 

あと1時間でシフトが終わるというところで大きなため息をついた。



「あれ、花子ちゃん?」



聞き覚えのある高くて甘い声に顔を上げた。




「なんや、バイト先ここやったんや。」



「末澤さん…」



「えらい疲れた顔してんな。」



末澤さんはビールとおつまみを買おうとしていた。



「…ここのコンビニよく来るんですか?」



商品をレジに通しながら聞いた。



「今日は…たまたま仕事が近くであってん。」



少し末澤さんの言葉が濁った。




「帰ってきたら一緒に飲もうな。」



「私一応まだ18歳ですけど?笑」



「そうやったな笑」



かかかっと笑って末澤さんはお店を後にした。



残り1時間。



こんなにも帰りの時間が待ち遠しいのは初めてだった。

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作者名:朱沼 | 作成日時:2024年2月18日 0時

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