今日:2 hit、昨日:32 hit、合計:5,458 hit
小|中|大
21 ページ21
今日のバイトは散々だった。
品出しでありえないミスを連発するし、クレーマー客が3回も私のレジに当たった。
昨日サボったバチが当たったのかなぁ…
あと1時間でシフトが終わるというところで大きなため息をついた。
「あれ、花子ちゃん?」
聞き覚えのある高くて甘い声に顔を上げた。
「なんや、バイト先ここやったんや。」
「末澤さん…」
「えらい疲れた顔してんな。」
末澤さんはビールとおつまみを買おうとしていた。
「…ここのコンビニよく来るんですか?」
商品をレジに通しながら聞いた。
「今日は…たまたま仕事が近くであってん。」
少し末澤さんの言葉が濁った。
「帰ってきたら一緒に飲もうな。」
「私一応まだ18歳ですけど?笑」
「そうやったな笑」
かかかっと笑って末澤さんはお店を後にした。
残り1時間。
こんなにも帰りの時間が待ち遠しいのは初めてだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
39人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朱沼 | 作成日時:2024年2月18日 0時