記憶 (ページ14)

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取ってきてくれた着替えはお断りして、自分の部屋で風呂に入って、末澤さんの部屋に戻ってきた時、末澤さんも丁度お風呂上がりだった。

上裸にハーフパンツ姿の末澤さんが迎え入れてくれる。

私は目のやり場に困って、自分の顔が熱くなるのを感じた。

「何照れてんねん。入り。」

促されるまま部屋に入る。

「映画でも見よかー？花子ちゃん何が好き？

…ホラー以外な。」

怪訝な顔でそう言われて思わず吹き出してしまった。

二人でベッドに座って見ることにした。

私が選んだのは洋画のラブストーリー。

世界観がおしゃれで、昔から1番好きな映画だ。

しばらくすると、主人公とヒロインの激しいラブシーンが始まった。

(このシーンあるの忘れてた…。)

末澤さんの反応が心配になり、右を向く。

彼も、私を見ていた。

「…なに？」

ふっと笑って私を見つめる末澤さん。

「…だいぶやらしいなーこれ。」

半笑いで画面に視線を戻した。

と思ったらその視線は再び私に向く。

「花子ちゃん、こういうの好きなん？」

「違いますよ！たまたまこういうシーンがあっただけで…。」

「ふーん？」

末澤さんの顔がゆっくり近付いてくる。