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7年前、大学1年生の頃。

私はとにかくお金に困っていた。

国立の大学に進学したが、実家が貧乏で仕送りもほとんどなく、大学の最寄り駅から電車で40分かかる格安のアパートに住んでいた。

知らない関西の土地でのギリギリの生活は、私の精神を貪るのに十分過ぎるほど辛いものだった。




早くも心が折れかけていた6月のこと。

―ピンポーン

雨の日の夜にインターホンがなった。

(こんな夜中に誰だろう…?)

チェーンを外さずにドアを開ける。


狭い隙間から顔を出したその人に、私は釘付けになった。

「あ、こんばんはー。隣の末澤です。」

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作者名:朱沼 | 作成日時:2024年2月18日 0時

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