な組のお姫様！Story９

ぬいぐるみ ページ38

Aside

さ「なんか久しぶりだな」


『え？』


さ「デート。何気にさ」


『あぁ…確かに』


さ「俺さ、Aからデート行きたいって誘ってくれてマジで嬉しかった。
ありがとな」


『うん！こちらこそ、ありがとうね！』


すると、さとにぃは少し笑って、


さ「ダメだぁ…可愛すぎてキスしたくなる」


なんて言ってきた。


『！？//』


さ「冗談冗談w まぁ、付き合ったら嫌ってほど毎日してやるからな。
嫌なんて言ってもやめねぇけど」


ニィっと笑うさとにぃ。


今日は色んな笑い方をするなぁ。


それ言ったら、Aと居て笑顔にならない奴はいないと言ってた。


…ちょっと嬉しい。




次はどこに行くか迷った時、なんでかゲーセンに行くことに。


いつも通り、クレーンゲームにはお菓子とフィギュアとぬいぐるみが揃ってた。


『これ取れる人いるのかなぁ』


とか毎回思う。


けど、それを取れるのが我が家のゲーマー、

ころにぃとさとにぃだ。


もう操作能力とか持ってんじゃないのってぐらいすごいのよね。


さ「んー、やっぱいつもと変わんねぇか」


『だね。……あ、これ可愛い……』


通り過ぎかけた台をふと見ると、超ドタイプのぬいぐるみがあった。


やっべぇ、ドタイプすぎて心臓痛い。←


さ「うわ、A好きそう」


『めっちゃ好き』←


さ「仕方ない。俺が取ってしんぜよう」


『ありがたき幸せ』


慣れた手つきで100円を入れて、ボタンに手を添える。


あっという間にぬいぐるみはアームに持ち上げられて、落ちてくる。


何回みた光景か。


さ「よいしょっと。ほら、目当てのものだぞ」


『ありがとう！！やっぱさとにぃほんとにすごい！！』


さ「それ毎回言うよなwありがとな」



私は取ってもらったぬいぐるみを片手で抱きしめて、もう片方の手でさとにぃと手を繋いでる。


んふふ。このぬいぐるみ、ふわふわしてて気持ちいい。


また部屋に置くぬいぐるみが増えちゃった。


さ「嬉しそうでよかった」


『あ、分かる？w』


さ「頬ゆるゆるだよ」


『えへへ、だって嬉しいんだもん！ありがとう、さとにぃ！』


さ「ん、Aが言えばどんなもんだって取ってやるからな」


『それは困るw』


さ「ww」



…にぃに達のことは大体分かってるって思ってたけど…


こうやって改めて見てみると知らなかったとこもあるみたいで。


いつもより楽しめた気がした。


☆とんでとんでとんでとんで…(((

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