な組のお姫様！Story９

★バラ ページ26

祝、すとぷり5週年！

Aside

莉「やっと来た！！この日が！！」


リビングのソファの上で飛び跳ねてる莉犬。


それもそうでしょう。


なぜなら…



莉犬とデートの日だから！！



さ「ちょ、莉犬。ホコリ舞うからやめろ」


莉「うぃいやっふぅー！！」


さ「莉犬」


莉「すみません」←



『じゃ、行きますか！』


莉「行ってきまーす！」


な「暗くなる前に帰ってくるんだよ」


『はーい』



今日は莉犬とのデートのため、赤色のアクセサリーをつけてきたよ！


赤いリボンで髪の編み込みを縛って、赤いリボンのピアス。


莉「ふふっ、それ、俺の為につけてきてくれたの？」


すぐ気づいてくれた莉犬。


『えへ、気づいてくれた？そうなの！ちょっとつけてみた』


莉「すっごい嬉しい！ありがとう！！」



デートということで手を繋ぎました。


恥ずかしいです。


でも、ちょっと嬉しいような。


莉「今日はね、ちょっとAと行きたい所あったんだ！」


『へぇ！どんなとこ？』


莉「それは行ってからのお楽しみ！さ、俺に着いてきて！」


そう言って優しく手を引いて連れて行ってくれた。





『わぁあ！！すごっ！！』



入った途端に漂う花の匂い。



色鮮やかな花が咲き誇るここは＿＿



莉「俺が二人で来たかったのは、ここ、バラ園！」


『バラ園…！』


確かに、全部バラ。


入口の門にある看板には、「ローズフェスティバル」と書いてあった。


『バラ…いいね、素敵！』


莉「でしょ？ね、ゆっくり見て回ろ！」


『うん！』



定番の赤、ピンク、黄色、白……


『ホントに綺麗だね』


莉「…Aの方が、綺麗だよ。
…なんちゃって」


１回言ってみたかったんだよね、と笑う莉犬。


『もー、恥ずかしいじゃんっ』


莉「えへへ」



それから…沢山のバラを見て回った。


もう香水使った気分。


ずっとバラの匂いがしてる。


莉「…もうそろそろ日が暮れるね」


『じゃあ帰りますか！』


莉「だね！」



帰り道。


2人で手を繋いで帰る。


莉「これ、Aにプレゼント」


莉犬がコソッと出して、私に渡してくれたのは
9本のバラの花だった。


『わぁ…！いつの間に？』


莉「へへ、内緒。ね、花言葉…知ってる？」


『え？…知らないかな』



莉「赤いバラの花言葉はね＿＿＿」




ちゅっ



莉「あなたを愛しています。なんだって」


頬にキスされた恥ずかしさと、告白の恥ずかしさで私はどうにかなりそうだった。

★鼻歌→←★お金

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す