な組のお姫様！Story９

★おさらば ページ18

Aside

扉が閉まった途端。


外の音が聞こえなくなった。


防音室なんだろうな。


それに鍵をかけられるみたいだし。


めっちゃ準備してる。


まぁ、防音室で鍵をかけられるなんて、私達殺 し屋にとっては好都合。


もう殺 してくださいって言ってるようなもんじゃないw


そう思った時、やっぱり鍵をかけられた。


『あの、先生？』


男「あぁ、いや。この方が私は集中出来るのでね」


『…そうですか』



男「では…まず、服を脱いでもらってもいいですか？」


『服を脱ぐ必要があるんですか？』


男「えぇ。これも、私が集中出来るので」


ふーん、と思いながら服を脱ぐ。

フリをして腰から銃を抜き取り、ターゲットのおでこに当てた。


男「なっ…！？」


『ふふっ、驚いた？…あ、もしかして偽物だと思ってる？』


私は天井に発砲した。


もちろん、防音だから誰にも聞こえない。


男「ひっ……だっ、誰かぁ！！！」


『あら、忘れたの？あなたがこの部屋を防音にしたんでしょう？』


フッ、と私が鼻で笑うとターゲットは悔しそうに唇を噛んだ。


男「…目的はなんだ…」


『あら、案外諦めが早いのね。お金よ。今まで女性から貰った金を全部出しなさい。
そしたら、あんたとはおさらばよ』


男「……………この部屋の…奥の金庫だ……」


『口頭じゃダメ。歩いて案内しなさい』


男「くっ……」


ターゲットは渋々立ち上がって歩き始めた。


私はその間に静かに鍵を開け、莉犬達を部屋に入れ、再び閉めた。





男「ここだ……って、な、なんでいるんだ！？」


突然現れた莉犬達に驚いてる。


『入れるに決まってるでしょう。さ、あんたとはおさらばね』


そう言って私は銃口をこめかみに当てた。


男「お、おさらばって……」


『そ。この世から、よ』


私は笑顔で引き金を引いた。




帰り道。


私達はリュックを背負いながら楽しく帰ってる。


このリュックの中に大金があるなんて誰も思わないでしょうね。


る「さっきのA、かっこよかったよ！」


『え、マジ？wいつもあんなだけどなw』


莉「なんか楽しかった！また3人で任務行こうね！」


『もちろん！』




後日、広瀬から依頼人に沢山お礼を言われたという報告を受けて、少し嬉しかったのは内緒の話。

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