大切な人 ページ35
莉犬side
人混みに入ると突然Aが手を離した。
莉「え?」
後ろを見るとAが居ない。
…だけど、俺には見えた。
遠くに川崎蓮がいることを。
危険だと思い、すぐ戻ろうとするが人が多すぎて戻れない。
少しずつだが進めてきた。
路地裏をチラッと見たら、Aと川崎がいた。
そこか!!!
待っててね、すぐ行くよ。A。
蓮「〜〜」
川崎が何か言ってる。
上手く聞こえなかったが、今はAを助けることが優先。
莉「A!!」
路地裏に入ると、Aが川崎に股ドンされていた。
しかも膝は上まで上がっている。
プツン
俺の中で何かが切れた。
莉「俺の大切な人に何やってんだよてめぇ!!!」
思いっきりパンチを食らわせた。
組に入ってる人なら少し後ろに下がるぐらいで済む程度だけど、鍛えてない一般人は軽く吹っ飛ぶ。
でも、今のはいつものパンチじゃない。
俺の怒りに任せた本気のパンチ。
予想通り、川崎は路地裏の反対側まで吹っ飛んだ。
骨2、3本折ったかな。
停学かぁ。
なーくんに助けてもらお。←
殴ってすぐにAの元に行く。
Aは力が抜けたのか座り込んでいる。
莉「A、大丈夫?何かされてない?」
俺は心を落ち着けてAに聞く。
『だ、大丈夫……』
これでアイツが懲りるといいんだけど。
莉「とにかく、今日は帰ろっか。」
『うん…』
みんなに早く報告しなきゃ。
帰ってる時にAが言った。
『さっき、大切な人って言ってくれてありがとね。すごい嬉しかった。』
大切な人は……好きな人って意味だったのかな。
とっさに出た言葉だった。
莉「……俺、A好きになっちゃった。」
…………言っちゃった…
『え…………?それは……仲間として……?』
莉「…違うよ。1人の女の子として。」
莉「返事はいつでもいいから。今日からは俺の事、1人の男として見てよね。あと、気まづいとか思わないでいいからね。いつも通り接して。」
『うん……』
あーあ。言っちゃったよ。
でも、これでもう今までよりアピールできる。
チャンスに変えてこうぜ!莉犬!
〜家〜
莉「『ただいま〜』」
うん、頑張っていつも通りにしてくれてる。
告白されてビックリしない人なんて居ないもんね。
莉「みんな、報告がある。」
俺真剣な顔で言うと、みんな集まってくれた。
ーーーーーー
文字数……
497人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きぃ - 主人公の通知表の数学が気になるw (2021年4月6日 12時) (レス) id: 49211db295 (このIDを非表示/違反報告)
鈴夏。(プロフ) - レイさん» コメありがとうございます!『うぇん…が、頑張る…』← (2021年3月31日 17時) (レス) id: 2b5057c6fb (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 小学生だから数学ないけど頑張って!! (2021年3月31日 17時) (レス) id: e54bc9ab46 (このIDを非表示/違反報告)
鈴夏@推しを笑顔に(プロフ) - 暇くまさん» コメありがとうございます!え、私ですか!?あ、ありがとうございます笑これからも読んでいただけると嬉しいです! (2021年1月16日 14時) (レス) id: 2b5057c6fb (このIDを非表示/違反報告)
暇くま - 話とても面白かったです!あと作者さん可愛すぎません (2021年1月16日 8時) (レス) id: af8853b21b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鈴夏 | 作成日時:2020年5月28日 13時