【文スト】太宰さんの大切な彼女

さん ページ5

『……んんー』


朝、かな……

治さんに抱きしめられていて動けないから
ぼーっと顔を眺めてみる

……いつ見ても綺麗な顔だなぁ


私は治さんをぎゅっと抱きしめ返してみた
たまには甘えてみようかなって思ったから


『心臓の音って落ち着く……』


「Aから甘えてくれるなんて嬉しいよ」


『だ…治さん！
起きてたの！？』


あ、あぶない
太宰さんって呼ぶところだった……


「Aにぎゅってされて起きたんだ
朝からとても幸せだよ」


『今日も仕事あるから
もう起きよ？』


「やだ
まだ早いよ
もう少しAのこと感じたい」


『服とか同じだと困るから
着替えていかないと駄目なの！』


治さんの胸を押して離れようとするけど
男の人の力に勝てるはずもなく…


「大丈夫だよ
前、置いていった服があるでしょ」


私の言い訳も無くなって治さんに抱き締められたまま時間まで過ごすことになった



……結局、遅刻した

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