【HQ】天才中学生。バレーに恋をする2

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神木side








俺は、その言葉にイライラしてしまった。




ただでさえ、今困惑しているのに





父親にそんなことを聞かれるなんて

想定外だ。












神木「…別に、そういう訳じゃないです」





俺は父親の顔が見れなかった。














父親「私は、お前がバレーをしたいなら

別の高校に行っても、



プロを目指してもいいと思っている」









その言葉に俺は、カッとなった













俺をこう育てた、お前がそれを言うのか。







そう口に出そうとしたのを

必死に堪えた








バッ父親の顔を見る











でも、何だかその顔で俺は落ち着いてしまった。












本当にこの人は


不器用なだけなんだと思い出した。















神木「…急にどうしたの

今までと言ってこと違うんですけど」










父親「…


私は陸上選手になりたかった。

でも、私には無理だと私自身が1番感じていた。

それでも、大学までやめられなかった。






なりたい自分と、なれる自分は違う。







その時そう感じたし

そういうものだと割り切っている。






それでも、俺は陸上をやっていて良かったと

今でも思っている。






お前にバレーをやらせたのは

その時、バレー部のエースが怪我をしたのもあったが




いつかそういうスポーツを1度

経験させたかったからだ」
　











神木「…」







父親「Aには、俺の元から離れたあと


絶対に充実した生活をしてほしい。





母さんとの約束であり、私自身もそう思っている
　




だから、大事なところで失敗しない人間に

育てたかった。







でも、最近のお前を見てたら




少し悩んでしまった。




プロになっても良い。と大きく言ったが

まぁ、例え話だ。別に高校でやめてもいい。


中学で終わりにしてもいい。







Aは、あまりワガママを言わないから


自分の教育はあっていたと思っていたけど





表の反応だけじゃ、

本当の気持ちなんて分からないって

最近ようやく分かってきた。




だから私なりにお前のことを考えてみたんだ」

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