魔トカゲと映画監督 (ページ1)

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プロローグページ1

昔から、動画を作るのが好きだった。

つくった動画を両親に見せると、両親はすごいと褒めてくれた

それが嬉しくて、もっと褒めてほしくて、動画作りにどんどんハマっていった

今思えば、ありふれた幸せな日々だったと思う

その後の僕は、親友の後ろ盾もあり映画監督になれた

その件に関しては、親友に感謝している

その件に対してだけだが。

　僕はあの日、親友にすべて奪われた。

住む家も、職も、僕の初めて公開するはずだった映画も……そして何よりも、大好きな両親さえ。

僕が映画作りをするために親友の家にいた時、アイツは僕の両親が不治の病にかかった事を知っていたのに、僕にそのことを伝えなかった。

許せなかった。僕から何もかも奪った親友が。

憎かった。僕の命とも呼べるものを奪った癖に、明るい未来がある親友が。

だから、殺した。

何度も何度も……近くにあった灰皿で親友の頭を殴った。

気がついた時は、冷たくなった親友にまたがっていた

殺してしまったと思った。

でも、それ以上は何も思わなかった

後悔もしていなかった

その事実に自分は、こんなにも冷たい人間だったんだと……気付かされた

どうしようか。流石に、人生までもアイツに奪われるわけにはいかない。

その時、ふと………どこから入ったのか、さっきまでなかった手紙が机の上に置いてあった

手紙の内容は、簡単に言うとゲームの招待状だった。

これは使えるかもしれない。

僕は、暗い未来から逃げるために荘園に向かった

＿もしかしたら、また動画を作れるかもしれないという気持ちを抱えながら＿＿＿