まだ訪れないで【七夕星太郎】 ページ10
若い二人に出張に慣れさせようと、僕が同期のAちゃんと出張に駆り出されたのが三日前の事。
それで、今日は飛行機で帰る日だったんだけど…。
「欠便？」
「はい。誠に申し訳ございませんが……」
予感はしていた。
ここら辺の地域は昨日から酷い雨だったから、もしかしたら今日中に帰れないかもしれないって。
…それは、期待だったのかもしれないけど。
兎に角帰れなくなった僕達は、悪天候で帰るのが一日遅くなる旨を職場に伝えて、空港の椅子に座った。
周りには、僕達と似たような状況の人達が僕達と同じように座っている。
「…あの、七夕先輩」
ふと、僕と一緒に出張を任されたAちゃんが僕に声を掛けてきた。
「どうしたの？」
「この雨って、いつ止むんでしょうか」
言って、彼女はその視線を窓の外に投げ掛ける。
窓の外では、容赦の無い鋭い雨がまだ窓や地面に自身を叩きつけている。
「うーん…。一応天気予報では明日には止むみたいだけど…分からないよね」
正直、こんな激しい雨が明日にはころりと止むのか不安でしかない。
それほどまでに雨の影響は甚大だった。
「そう、ですか」
「…本当にどうしたの？」
どうも彼女は今日帰れないという事に納得してない様に思えてならなかった。
なにか大事な用事でもあったのだろうか。…それとも、
僕と一緒っていうのが、嫌なのだろうか
「あー…いえ、」
しばらくはしどろもどろにそんなことを言っていたAちゃんだったけど、やがて誤魔化しきれないと悟ったのか、僕と一切目を合わせずに口を開いた。
「その。今回の出張は…えっと、七夕先輩と二人だったじゃ、ないですか」
「うん。」
「…だから、先輩と二人になれるなら、」
え、
「…この雨、まだ止んでほしくないなと。」
それは、つまり。
「き、気持ち悪いですよね！すみませ、」
「Aちゃん」
もしかしたら僕の勝手な勘違いかもしれない
彼女にはそんなつもりがないのかもしれない
…でも、言わずにはいられなかった。
「僕は、君が─────」
雨止みよ、まだ訪れないで
せめてこの気持ちを告げるまで
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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さなろ(プロフ) - とてもおもしろかったです！またナンバカの短編集を書いてくれたら嬉しいです！ (2018年4月16日 19時) (
レス) id: 84ef21ef5c (このIDを非表示/違反報告)
黒がみ(プロフ) - 悠さん» ありがとうございます！これからも頑張って下さいね！応援してます！^^* (2018年3月18日 21時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 黒がみさん» それ以外の色にしたい場合は、"red"の部分を他の色の英語を入れればその色になります！長文申し訳ございません。これからも頑張って下さいね！(*´ω｀)o (2018年3月18日 20時) (レス) id: 472ee73818 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 黒がみさん» 重ね重ねコメントありがとうございます！改めてよろしくお願いしますね、黒がみさん(*´∀｀*)文字を変える方法なのですが、例えば「ありがとう」←この字を赤くしたいときは、<span style="color:red">ありがとう</span> と打てば赤くなります。 (2018年3月18日 20時) (レス) id: 472ee73818 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 現津さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるのは本当に嬉しいのですが、なんとなく恐れ多くて正直ガクブルしております( ; ゜Д゜) (2018年3月18日 20時) (レス) id: 472ee73818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 x他1人 | 作成日時：2017年8月15日 1時
