独占権【ニコ・ロック】 ページ47
いつも一緒にお昼を食べているニコとロックが脱獄のお叱りを受けていて不在で
だから私は一人寂しく食べていたんだけども、一人だと退屈で食の進みが遅くなってた時だった
「あの、」
そう、声をかけられたのは。
振り返ればそこにいるのは今まで私が話したことの無い人。
多分年は私と同じくらいだろう。
「…なんですか？」
そう返事をすれば、何故か頬を染める。
どうしたというのだろか。
「い…今、一人だよね？」
「？、はい」
見れば分かることをわざわざ尋ねてくる。変な人だなあ。
「あの、もし良ければなんだけども！俺と一緒に」
そこまで言いかけて、男の人の言葉が止まる。
…どうしたんだろうか。
「わりぃ！」
そのとき、そんな声に背中を叩かれた。
後ろを向けば、そこにはニコとロックの姿。
「ごめんね！待たせて…」
「思ったより長引いちまった…」
「いや、待ってないから大丈夫。」
これは本当。待ってない。
事実先に食べようとしてた。
二人と少し話して、男の人に向き直る。先程言いかけていた言葉の続きを聞こうとしていたのだ。
…けど、
「…大丈夫、ですか？」
どちらも、私の口から出ることは無かった。
何故なら、男の人の顔は青ざめているのを通り越して真っ白になっていたから。
「あ、うん…大丈夫、」
…とは言っているものの、明らかに様子が変だ。
何か、恐ろしい物でも見たみたいな…
「き、急にごめん…それじゃあ、」
問いただそうにも、その前に本人が食堂を出ていってしまう。
こうなれば私にはどうしようもない。そもそも私にはあの人がどの房の人なのかさえ分からないのだから。
そう思って、私は男の人が出ていった出入口から、今日は何にしよう、とか楽しそうに会話をしている二人に視線を移した。
……やっぱり、二人が一緒だと楽しいな。
＊
「…あいつ、誰だよ」
「さあ。」
僕たちの視線の先には、顔を真っ赤にしてAちゃんに話しかけている知らない人の姿。
確かにAちゃんは可愛いから、気持ちは分かるよ？
…でも。
「…あげないよ。」
Aちゃんは。
だって、僕たちはずっと、彼女の事が。
やがて、男の人が僕たちに気づいて、その顔を真っ青にする。
僕は自分がどんな顔をしているか気づいてた。
独占権は渡さない
勿論、彼にも。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーアイテム
革ベルト
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西 - この方角に福があるはずです
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さなろ(プロフ) - とてもおもしろかったです！またナンバカの短編集を書いてくれたら嬉しいです！ (2018年4月16日 19時) (
レス) id: 84ef21ef5c (このIDを非表示/違反報告)
黒がみ(プロフ) - 悠さん» ありがとうございます！これからも頑張って下さいね！応援してます！^^* (2018年3月18日 21時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 黒がみさん» それ以外の色にしたい場合は、"red"の部分を他の色の英語を入れればその色になります！長文申し訳ございません。これからも頑張って下さいね！(*´ω｀)o (2018年3月18日 20時) (レス) id: 472ee73818 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 黒がみさん» 重ね重ねコメントありがとうございます！改めてよろしくお願いしますね、黒がみさん(*´∀｀*)文字を変える方法なのですが、例えば「ありがとう」←この字を赤くしたいときは、<span style="color:red">ありがとう</span> と打てば赤くなります。 (2018年3月18日 20時) (レス) id: 472ee73818 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 現津さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるのは本当に嬉しいのですが、なんとなく恐れ多くて正直ガクブルしております( ; ゜Д゜) (2018年3月18日 20時) (レス) id: 472ee73818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 x他1人 | 作成日時：2017年8月15日 1時
