恋の残骸【リャン】 ページ2
最初はただ彼女の隣に。彼女の特別な存在として立てたらと夢想するばかりだった。
それが叶うと、次は彼女に触れたいと考えて。
一つ欲が叶えば、次々にまた新しい欲が出てくる。
手を繋ぎたい
キスをしたい
抱き締めたい
それから。
…それから。
「A、」
今、私は彼女を。Aを床に組敷いている。
どうしてこんな事になっているかと聞かれれば、それは私が自分勝手に欲を爆発させたからだと言う他無い。
決して彼女は悪くない。私が、全て悪いのだ。
「抱き、たい」
こんな汚い欲を孕んだ自分が。
私だって最初はこんな有り様では無かった筈だ。最初にAに抱いた欲は子供騙しな、もっと単純で純粋なものだった筈。
それがいつからこうなってしまったのか。いつから私は、汚い男になってしまったのだろうか。
「リャン、」
彼女のか細い指先が、するすると私の頬を撫でた。
少しくすぐったいその行為は、しかしどこか扇情的で。自分の体内の熱が更に膨張してゆくのがわかった。
「これはね、もう恋じゃないのよ。」
知ってか知らずか。彼女は頬を撫でるのを止めずに更に言葉を続けた。
理性が糸一本で繋がっているような危うい状況の中だったが、私は思いの外冷静に彼女の言葉を聞いていた。
「恋は、純粋で淡いものでしょ。だからこれは恋じゃない。」
「…じゃあ、何なんだ。」
「決まってるじゃない。愛っていうのよ。…それで、貴方が今抱いているのは愛欲っていうの。」
だからね、
「…躊躇わないで、いいの。」
それまでいつもと何ら変わらなかった彼女の顔が、真っ赤に染まる。
その顔を見て。彼女の言葉を聞いて。既に限界寸前だった私の理性はそこで崩れ去った。
「A…っ、」
彼女の服を脱がしにかかる。
鎖骨に唇を寄せ、痕をつける。
Aは少し顔を歪めながらも、私を受け入れてくれた。
恋は残骸のみを残して崩れ去った。
どろどろとして、何よりも愛しい行為の最中。彼は私の耳元で「愛してる」と囁いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
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西 - この方角に福があるはずです
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さなろ(プロフ) - とてもおもしろかったです！またナンバカの短編集を書いてくれたら嬉しいです！ (2018年4月16日 19時) (
レス) id: 84ef21ef5c (このIDを非表示/違反報告)
黒がみ(プロフ) - 悠さん» ありがとうございます！これからも頑張って下さいね！応援してます！^^* (2018年3月18日 21時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 黒がみさん» それ以外の色にしたい場合は、"red"の部分を他の色の英語を入れればその色になります！長文申し訳ございません。これからも頑張って下さいね！(*´ω｀)o (2018年3月18日 20時) (レス) id: 472ee73818 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 黒がみさん» 重ね重ねコメントありがとうございます！改めてよろしくお願いしますね、黒がみさん(*´∀｀*)文字を変える方法なのですが、例えば「ありがとう」←この字を赤くしたいときは、<span style="color:red">ありがとう</span> と打てば赤くなります。 (2018年3月18日 20時) (レス) id: 472ee73818 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 現津さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるのは本当に嬉しいのですが、なんとなく恐れ多くて正直ガクブルしております( ; ゜Д゜) (2018年3月18日 20時) (レス) id: 472ee73818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠 x他1人 | 作成日時：2017年8月15日 1時
