Ｍ 22 ページ25
秀禅「霧野くん！」
霧野「秀禅！何でここに？」
優しそうな笑顔で小走りで駆け寄ってくる秀禅先輩。
水玉模様の傘がよく似合うなーなんてね←
霧野先輩の目の前までくると、ふわっと甘い香りが私の方までした。
フローラル系のシャンプー使ってるのかな？
秀禅「今日の家庭科の授業で作ったクッキー、差入れに来たんです。
よろしかったら食べて下さい」
霧野「あ、そうか。今日女子は家庭科、調理実習だったんだっけな」
秀禅「はい」
ふわっ、と微笑む秀禅先輩。
あー、やっぱりこの人美人だなぁ。
呑気にそんなことを思っていると、秀禅先輩が私の方を向いた。
秀禅「こんにちは、池柳さん。今日はよく会いますね」
「えっ、あ、そ、そうですねー」
霧野「え、お前ら知り合いなのか？」
「あ、はい(秀禅「はい、そうなんです。昼間廊下でぶつかってしまって…」…？」
…今私、明らかに遮られたよね？
霧野先輩は気づいてなさそうだけど。
チラッと秀禅先輩の表情を盗み見ると、さっきと表情は変わってない。
霧野先輩と楽しそうに話してる。
「？」
気のせいかな。
霧野「ふーん、そうか。で、怪我はしてないのか？ぶつかったんだろ？」
秀禅「はい、大丈夫です。ふふ、優しいですね霧野くん」
霧野「そんなことないが…。Aは？大丈夫だったのか？」
「あ、はい！全然平気ですよ！」
秀禅『ちっ』
「…………。」←
聞こえた、聞こえたよ秀禅先輩。
霧野先輩には聞こえてないだろうけど、私にはバッチリ聞こえてたよ。
やっぱり、女は怖い((
あの、舌打ちした時の表情から霧野先輩に対する笑顔への
切り替えが凄く怖い(
…一刻も早くこの場から離脱しよう。
「きっ、霧野先輩！そろそろミーティング始まるので、私もう行きますね！」
霧野「あ、そうだな。俺も行くよ。
じゃあまたな、秀禅。クッキーありがとう」
秀禅「どういたしまして。ではまた明日。池柳さんも、またね」
「あ、はい、さようなら。」
秀禅先輩は私の横を通り過ぎる際、ギリギリ聞こえるか聞こえないか
くらいの音量で囁いた。
『霧野蘭丸は渡さないから』
霧野「A？どうした、行くぞ」
「………はい！」
それなら私だって、絶対に譲らない。
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那珀(プロフ) - みゆうさん» ありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです笑他の作品の方もよろしくお願い致しますm(_ _)m (2015年4月6日 17時) (
レス) id: 8ee2af6c25 (このIDを非表示/違反報告)
みゆう - 萌えますね♪ (2015年4月6日 17時) (レス) id: e7447f90c4 (このIDを非表示/違反報告)
那珀(プロフ) - ルルさん» ありがとうございます！そのSっ気を生かして、どんどんドMちゃんをいじってあげて下さい(笑) (2015年3月28日 8時) (レス) id: 77f18f630c (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 私は、実は、sでだからm視点から見れて良かったです (2015年3月27日 9時) (レス) id: 5f0995e39e (このIDを非表示/違反報告)
那珀(プロフ) - 涼風さん» おおおおお…、読んでくれたのか!!お姉さまっ(((面白かったかー良かった!!涼風ちゃんが面白かったなら安心だw私も文才欲しいよおおおお← (2014年11月1日 15時) (レス) id: 77f18f630c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：El | 作成日時：2014年3月22日 11時
