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抱きしめても

抱きしめても
まだ
足りない


どうすれば満たされる?
どうすれば安心する?


Aに触れているのに
遠いんだ


幼馴染みの俺たちの方が
ずっと近い場所にいた気さえする


でも
幼馴染みのままじゃ
もうこれ以上は近づけない


俺は
Aに
もっと触れたい





「蒼弥」



名前を呼ぶ声が甘く感じて

抱きしめる力をゆるめて
ゆっくり俺の方にAの体を向けたら
Aの目が少しだけ潤んでた



"悲しい"がこぼれようとしているのではなく

"嬉しい"がこぼれ落ちようとしていた




俺は
そっと

その涙を
唇で受け止めた



Aの温かさが
唇から伝わって
今までにないくらい
Aのにおいを強く感じた


ぎゅっと
俺のシャツを掴む顔を覗きこむ

Aが満足そうに笑うから


もっと
もっと
もっと



触れずにはいられないんだ








ゆっくり目を閉じながら

Aの唇に近づいて

初めての

キスをした

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設定タグ:HiHiJets , 猪狩蒼弥 , ジャニーズJr.   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:大宮さくら | 作成日時:2020年4月21日 22時

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