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「偶然じゃないって言ったら?」

「え?」

「一緒にいたこと」

「瑞っくん…」

がりさんと目があって。
空気が張りつめる。


先に表情を崩したのはがりさんで
僕の眉間に人差し指をあてる。

「瑞っくん、嘘をつくときここにシワできる」

「え?」

「何年一緒にいると思ってるの?」

「それは、僕の台詞だと思うんだけど」

勘のいいがりさんのことだ
この一言で、ちゃんと伝わるはず。






「……怖いんだよ」


今のままの関係で、充分だとがりさんは言う。
けど
それじゃあ彼女はずっと不安のままだ。

そしてがりさんも
恋愛をしているつもりになってるだけで
それは恋愛じゃない。


僕たちの仕事は、恋愛ご法度な訳じゃない。
ファンの子たちのことを考えたら、世間に知られてしまうような恋愛の仕方はダメだと思う。
けど
誰かを好きになる気持ちは
人として大切なことだ

そうやって先輩たちから教えてもらってきた。



「じゃあ、僕が彼女を好きになってもいいんだよね?」

この一言は
僕の性格を熟知しているがりさんには効果的なはずだ。


がりさんが、僕の眉間を見ている。


ふふ
がりさんだけが、成長してるわけじゃないんだよ?

僕も舞台やドラマのお仕事してるの知ってるでしょ?

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設定タグ:HiHiJets , 猪狩蒼弥 , ジャニーズJr.   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:大宮さくら | 作成日時:2020年4月21日 22時

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