青い季節 (ページ25)

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悠一「仕方ないんだよ。」

『もういいよ。またね。』

私には、理解出来なかった。

理解したくなかった。

教室に入ると
険悪なムードだった。

聡「勝利に何が分かるんだよ。」

聡と勝利が喧嘩してるみたい

喧嘩というか
一方的に聡が怒ってるのかな？

『どうしたの？』

健人「なんか、聡がダンス部辞めるみたいで」

『どうして、、、？』

健人「上手くいかないんだって。
何もかもが。」

私は聡に視線を向けた。

誰もが1度は思ったことがあると思う

1度は悩んでしまう悩み

勉強や部活や家庭環境
友達関係、恋愛

色んなことが上手くいかなくて

上手くいってるように
思えなくて

周りの人が完璧に見えて
自分の短所しか見つからなくて

取り残された気分になって

他人が羨ましく思ったり

あの人になりたい。って思ったり

『わかる気がする。』

大野「はーい。今から、転入生を紹介しまーす！
２人もいるよ！２人！！
いいね。増えたねここのクラスも！」

誰だろ。

大野「入ってきてー」

ガラッ

入ってきたのは

1人は、凄い顔が整ってて
いや。整いすぎて怖いくらい

冷たい雰囲気を持ってる男の子

「山田涼介です。」

山田くん。

もう1人は、、、、。

『ん？え？は？あ？』

「宮地晴太です」

健人「南高校のトップ！？！？」

『え？は？何で？晴太』

晴太「何かね、ここに転入しろっていきなり
言われた。
引っ越したのね。」

『そうなんだ。』

大野先生は、後は皆で仲良くしろ～
なんて呑気なことを言って
教室を出ていった

でも、転入生が来ても険悪なムードは
相変わらずで

私の隣に山田涼介くんが

ずっと窓の外を見てる。

そして私たちは

山田くんが転入してきたことによって

変わっていくことを

まだ誰も知らない