１３ ページ13
悠一が健人くんに掴みかかった。
「やめてっ！！殴らないで！！」
そう叫んだと同時に
バキッ
鈍い音が教室に響いた
勝「もう、ああなったら止められないよ。
誰も悠一を止められない。」
風「あいつは、壊れてるんだよ。
きっと、寂しさでどうにかなってんだよ。」
聡「だからさ、一緒に住んでるAちゃんが
悠一を助けてあげてよ。」
悠「なぁ！聞いてんのかよ！」
健「聞いてるよ。」
悠「なんで、クラスのヤツらを殴った？
なんでAを殴った？」
健「お前のクラスの奴らが、俺の家庭に口出しするからだろ。」
「悠一！だから、あれは事故なの！！
違うの！健人くんは、ビックリしただけだよ
いきなり、話しかけたんだもん！！」
悠「本当か」
健「殴ったのは、事実だけどな。
お前のクラスの奴らだと、、思ったんだよ。」
悠「そうか
Aの件は許すけど
クラスのヤツらを、傷付けたのは自分の意思だよな
中島健人。」
健「あぁ。」
悠「家庭の事情か知らないけど、それで人を傷付けていいことにはならねぇよ。」
健「それは、お前も人のこと言えないだろ。
小原悠一。」
教室の空気が一瞬にして、凍りついた気がした。
健「母親が出て行って
それで、今でも引きずってるんだろ
自分は可哀想とかでも、思ってんだろ」
悠「お前なぁっ！」
こんなに、取り乱してる悠一なんて初めて見た。
初めてって言っても、出会って本当に何日かくらいしか経ってないけど
いつも、冷静なイメージしかないから。
こんなに、叫んで人を殴ってる悠一を
心のどこかで自分と重ね合わせてる自分がいた。
〜前の高校の出来事〜
私は、特に目立たない性格の女の子だった。
目立たないからこそ
いじめられてたのかも知れない。
女「Aって本当に気持ち悪い
いつになったら、学校に来なくなるのー？」
女2「本当に気持ち悪い！」
私は、毎日五人組の女子にいじめられてた。
家に帰っても
お義母 「帰ってきたんだ」
そう。私は、母親から嫌われてる
でも、無理して笑ってた。
お義母「笑った顔があの人にそっくり。」
あの人とは、私のお母さん
お父さんは不倫してた。
その子供が私
こっちに、引き取られたのはいいんだけど
毎日、お義母さんには嫌味言われる
でも、生活費とかそこへんは、ちゃんとしてくれてるから
感謝してる
「ただいまぁ。」
私は、その声を聞いた途端に
急いで二階に上がって、自分の部屋に入った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あゆみん | 作成日時：2017年2月6日 19時
