薔薇 (ページ22)

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勝利side

宮地さんと小原くんの2人と

健人くん、風磨くん、愛桜さん

僕を合わせて6人で体育祭を、全力で楽しんだ。

聡は、彼女の元へ行ったっきり帰ってこない笑

「おわっちゃったね。体育祭」

宮地さんは、悲しそうに目線を下に落とした。

そんな、宮地さんを見て健人くんは

優しい表情で、宮地さんの頭を撫でた。

こんな状況を見て

小原くんは、何も思わないのかな

そんな疑問を抱いた。

隣にいる小原くんに視線を向けると

『、、、、っ？！？！』

見たこともない冷たい目で

健人くんを見ていた。

『小原くん』

僕は何故か直感的に

“小原くんは、危険だ。”
そう思った。

「あ。何？」

いつもの、小原くんの表情戻って一安心したけど

やっぱり、さっき持った恐怖感は

僕の心から取れない

『楽しかったね。』

「あぁ。」

本当に綺麗な顔をしてる

恐ろしいくらいに

「勝利くん！悠一！健人くん！
帰ろ！」

そして、宮地さん

凄く可愛い。

綺麗と言うより可愛い顔。

“美しい花には刺がある。”

昔、聡がよく口癖のように言ってた言葉

その言葉の意味が

その内、身をもってわかることを

僕はまだ知らない