薔薇 (ページ12)

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メイクを普段しない顔に

お母さんは、ちょっとだけナチュラルメイクを施してくれた。

「よし！出来たわよ！！！」

鏡に映る自分を見てみると

いつもより、大人っぽい私が映っていて

余計に不安になった。

ピーンポーン

「はーい！
あ！悠一くん！
久しぶりね。」

「お久しぶりです。おばさん！」

「今、準備出来たとこなの！！」

玄関から、悠一とお母さんの楽しそうな話声が聞こえる

「おばさん今日は、凄いウキウキですね笑」

「そうなのよーーー！！」

お母さんは本当に、この状況を楽しんでるな。

「A～！！」

お母さんが私を呼ぶ声が聞こえた。

『はーい。』

お母さんが玄関から、リビングに戻る時に

「行ってらっしゃい。気を付けてね。
悠一くんカッコいいわよ。
頑張ってね。」

お母さんには、全てお見通しだったようだ。

今日、私が悠一に告白すること。

悠一がカッコイイのは、いつもの事だもん

なんて頬をふくらませながら

ドアを開けると

『お待たせっ！！！！？』

「っ！！！！？？」

そこには、浴衣を着て顔を真っ赤にした悠一がいて

普段はあまりしないような

髪の毛のセットをしてて

お母さんが言ってた意味が分かった。

「今年は浴衣なんだな。」

悠一の前に来た私を見て

頭を掻きながら呟いた

『変、、、、かな、、？』

不安になって悠一に聞いてみた

悠一はびっくりした顔をして

「は？変なわけないじゃん。可愛い」

なんて、頭を優しく撫でてくれるから

あぁ。やっぱり好きだ

って思った

悠一は

私の事どう思ってるんだろ。

『悠一もカッコイイ
似合ってる！！』

「っ？！行くぞっ」

顔を逸らして私の手を握った悠一の

横顔を盗み見てみると

耳を真っ赤にした悠一がいた。