第十二話 日常 ページ41
縁の朝は早い。実の所一週間は寝ずに過ごしても平気だから睡眠時間は少ない。起きると当然の如く伊之助が布団に潜り込んでいる。伊之助は夜寝るのが早いため早起きで縁が起きたのを感じて目が覚める。
伊之助「あ!また父ちゃんに負けたァ」
縁「おはよう伊之助。今日も僕が早かったね」
伊之助「次は負けねぇ!」
伊之助は最近早起きで縁に勝とうとしているが結果は今の所惨敗である。起きた伊之助は着替えて被り物を被ると朝の日課である庭走りに行った。縁はのんびりと着替えると縁側に座り込んで青空を見上げる。今日は晴天だから洗濯物がよく乾くねなどと思っていると廊下の角から実弥が顔を出した。
実弥「縁様、おはようございます」
縁「おはよう実弥君」
実弥は朝、縁が縁側に座って空を見上げているのを知ってからは朝は早起きするようになった。前は結構寝坊していた。縁と同じように縁側に座って空を見上げる。吹いてくる風が心地好い。目の前の庭では伊之助が猪突猛進と言いながら走っている。そろそろ止めないとアオイが起こりに来るだろうなと思い止めようとしたが一足遅かった。
アオイ「伊之助!朝っぱらから大声出さないの!」
伊之助「あ"ぁ"!?お前だってうるっせェじゃねェかァ!」
アオイ「貴方が怒らせているんでしょう!」
これも今となっては日常の一つとなっていてこれを止めるのは声で起きてきた錆兎だ。寝巻き姿のままずかずかと二人に歩み寄ると伊之助の頭に拳骨を放ち、アオイの額をデコピンする。
錆兎「朝っぱらから何方もうるせェ」
錆兎はかなりの低血圧で寝起きはすこぶる機嫌が悪い。被害にあった隊士は片手では足りない。ご飯を食べれば元に戻るとの事だが。「ご飯が出来ましたよ」と声がして全員で食堂に行くと既に無一郎が縁の定位置の隣に座っていた。
無一郎「おはよう兄様」
縁「おはよう、無一郎君」
そして皆がご飯を食べ終わった頃に起きてくるのが玄弥だ。誰かに起こされない限り昼まで寝続ける。今まで昼まで寝たことは片手で数えるくらいしかないが。理由は察して欲しい。ご飯が食べ終わってそれぞれ朝の稽古を終えると軽く汗を流して学校に行く。
実弥「行ってきます」
最初に行くのは矢張り教師である実弥だ。次に登校するのは朝部活がある者。だが此処では錆兎と玄弥の2人だけだ。最後は部活が無い子たち。ちなみに、月彦の登校時間は特に決まっていない。
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五条彩香(プロフ) - 更新お願いしますT^T (2021年4月29日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - そうですかと分かりました!しつこく催促して申し訳ありません。続きが出来るまで楽しみに待ってます^_^ (2020年10月22日 12時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - とりあえず更新は単行本の方が完結まで全て出たら致します。それまでは申し訳ございません。待っていただいてもよろしいでしょうか?所々原作知識が抜けているので万全にして続きを書きたいと思っています。 (2020年10月21日 23時) (レス) id: 907640caa1 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - (´;Д;`)(´;Д;`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新まだですか? (2020年10月12日 2時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年2月8日 17時