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不死川「なァ、今日の帰りお前の父ちゃんに会ってもいいか?」
伊之助「……何でだ?」
伊之助は少し警戒して睨みつける。彼が風柱だったということは既に気付いており縁を尊敬していたこともだ。たとえ彼が覚えていなくても縁は確実に悲しむ。伊之助は縁が精神的にギリギリということにも気づいている。するとチャイムが鳴った。
不死川「もう時間か。さっきの問題は宿題な。で、どうなんだ?」
不死川が改めて聞くと扉が物凄い速さで開いた。
全員「!?!?」
扉の所にいたのは無一郎だ。顔は無表情だが何となく気配や纏う雰囲気で怒っているのがわかる。伊之助は被り物の下で顔を真っ青にする。
無一郎「見つけた。何してたの?伊之助?」
声もどことなく低い。さりげなく殺気を出している。伊之助は少し体をよじって不死川の腕から抜け出すと無一郎の元に行くと片手をピシッと上げて背筋を伸ばす。
伊之助「歩いてたら捕まった!」
無一郎「ふーん。でも勝手に何処かに行ったのは確かでしょ。僕から離れないでって言ったよね」
ちなみにそんなことは言っていない。伊之助は本気で焦った。小さく「はい」と言うと無一郎に抱き抱えられる。
無一郎「不死川"さん"、来るなら覚悟がいるからね」
最後にわざと"さん"付けで呼んで睨むと教室を出ていく。他の生徒は何が何だか分かっていない。だけどとある二人と不死川は何処かでこの声を知っている気がした。
不死川(いや、生徒だから知ってるのは当たり前かァ)
大正コソコソ噂話
伊之助「健八郎達がいた。覚えてねぇのはホントなんだな」
無一郎「そうだね。でも待つと言ったなら待たないとか。まさかそんなことも出来ない山の王なの?」
伊之助「はァァァ!?出来るし!山の王舐めんじゃねぇ!」
無一郎(チョロっ)
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五条彩香(プロフ) - 更新お願いしますT^T (2021年4月29日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - そうですかと分かりました!しつこく催促して申し訳ありません。続きが出来るまで楽しみに待ってます^_^ (2020年10月22日 12時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - とりあえず更新は単行本の方が完結まで全て出たら致します。それまでは申し訳ございません。待っていただいてもよろしいでしょうか?所々原作知識が抜けているので万全にして続きを書きたいと思っています。 (2020年10月21日 23時) (レス) id: 907640caa1 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - (´;Д;`)(´;Д;`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新まだですか? (2020年10月12日 2時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年2月8日 17時