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耀哉「おはよう、義勇に無一郎。そして伊之助。伊之助は本当に来たんだね。途中でバレてしまうかと思ったよ」
伊之助「俺様は山の王で父ちゃんの息子だからな!バレなくて当然だ!」
冨岡「……どうゆう事ですか?」
笑っている伊之助をよそに義勇はお館様に質問する。その声はほんの少しばかり怒っている気がする。
耀哉「その子は少し前にニュースで有名になった猪に育てられた子供でね。その子がいた孤児院は最低最悪で社会性が全くない。でね、その子を引き取った方と相談して社会性が身に付くまでは昼間は此処で預かる事になったんだ。何も言わなくてごめんね。本当はもっと早く言うつもりだったのだけど」
冨岡「いえ校長のせいではありません。(何故ここにいるのか)分かりました。ありがとうございます」
耀哉「どういたしまして。無一郎、伊之助のことを見ててくれるかな?」
無一郎「分かりました。ところでお昼はどうするのですか?」
耀哉「無一郎の鞄の中に入っていると言っていたよ」
無一郎「(いつの間に)では、教室に戻りますね」
無一郎は伊之助を連れて教室に戻る。その間に職員たちが集められて伊之助のことを説明をされた。全校生徒にホームルームの時に伝えられる予定だ。
教室に入ると真っ先に有一郎が駆け寄ってきた。確か有一郎は隣のクラスの筈なのに無一郎に事情を聞くためだけに居座っていたのだ。
有一郎「無一郎!そいつは誰なんだ!」
無一郎「知り合いの子供。暫く昼間は学校で面倒を見ることになった」
そう言いながら無一郎は伊之助の被り物を取り外す。伊之助はいきなりの事で固まった。クラスの生徒は伊之助の綺麗な顔を見て男女問わず赤面した。伊之助は直ぐに返せと怒り出して暴れる。
無一郎「伊之助、ちゃんと挨拶しないとお父さんに怒られるよ」
無一郎が言った瞬間に伊之助は石のように固まる。伊之助は何故か縁から怒られるのを嫌うのだ。一度伊之助を化け物と読んだ隊士の末路を見てからか縁の言うことだけは絶対に聞くようになった。
伊之助「鷹筆伊之助……ほらっ!言ったから返せ!」
無一郎「よく出来ました」
伊之助は書類上は鷹筆となっているから外では鷹筆と名乗っている。本人も乗り気なのでそんなに気にする必要はない。無一郎はちゃんと自己紹介した伊之助に被り物を返す。朝のチャイムが鳴って有一郎は教室に走って戻り無一郎は自分の席に座る。伊之助は膝の上だ。
大正コソコソ噂話
伊之助「偵察だァ!」
無一郎「違う」
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五条彩香(プロフ) - 更新お願いしますT^T (2021年4月29日 1時) (レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - そうですかと分かりました!しつこく催促して申し訳ありません。続きが出来るまで楽しみに待ってます^_^ (2020年10月22日 12時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - とりあえず更新は単行本の方が完結まで全て出たら致します。それまでは申し訳ございません。待っていただいてもよろしいでしょうか?所々原作知識が抜けているので万全にして続きを書きたいと思っています。 (2020年10月21日 23時) (レス) id: 907640caa1 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - (´;Д;`)(´;Д;`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新まだですか? (2020年10月12日 2時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年2月8日 17時