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伊之助が目覚めたのは次の日だった。目覚めた伊之助は何処かをぼーっと見つめている。すると突然叫び出した。
伊之助「グワハハハ！思い出したぞ！俺様は嘴平伊之助！山の王だァ！」
どうやら記憶を取り戻したようで屋敷を走り回っている。屋敷の者が困っていると途中で無一郎に捕まって縁の元に連れていかれた。
無一郎「兄様、伊之助が記憶取り戻して走り回ってたよ」
縁「あぁ、だから誰かが走っている音がしたのか。久しぶりだね、嘴平君」
伊之助「あー！健八郎の超強い兄貴！勝負ゥ！」
伊之助は無一郎に抱き抱えられている。縁を指差したがペシっと無一郎に叩かれてしまう。
無一郎「自分のお父さんになる人だよ。指ささないで」
伊之助「……お父さんんん！？」
縁「うん。君を引き取ったのは僕だから嘴平君のお父さんになるね。これから宜しくね」
伊之助は何かホワホワしながら縁に頭を撫でられる。伊之助は父というものを知らない。母の顔なら走馬灯で見たことあるが父は絶対にない。だから、父の温もりというのを知らない。伊之助は知らず知らずに涙が出てきて無一郎の裾を濡らす。
伊之助「……び……じゃねぇ」
縁「？」
伊之助「嘴平じゃねぇ！伊之助だ！俺様の父親になるんだったら名前で呼べェ！」
縁は一瞬呆気に取られたが吹き出して笑ってしまう。
伊之助「笑うんじゃねぇ！」
縁「うん、そうだね。伊之助」
伊之助「……」
名前を呼ぶとホワホワして少し顔が赤くなった。無一郎は拗ねたような顔をしている。自分の方が先に思い出したのに伊之助が先に名前を呼ばれたからだ。
縁「どうしたの？無一郎君」
無一郎「っ！？え？え！？」
伊之助「っ痛てぇ！」
無一郎は急に言われた言葉に驚いて抱き抱えていた伊之助を落としてしまう。お尻から落ちた伊之助は縁に抱き抱えられる。
縁「伊之助、これから今の鬼殺隊のことを話すからよく聞くんだ」
縁は今世のことを全て教えた。伊之助はよくわかっていなかったが鬼が居ることと鬼舞辻無惨が味方、炭治郎達が記憶を持っていないことはわかった。
伊之助「健八郎は俺様のことを覚えていねぇのか？」
縁「他の人もね。覚えているのは僕と無一郎君、耀哉君と鬼舞辻無惨。それとひさちゃんと伊之助かな。他にも覚えている人は居るかもしれないね」
伊之助「……俺は待つぜ！全員が思い出すのを！」
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五条彩香(プロフ) - 更新お願いしますT^T (2021年4月29日 1時) (
レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - そうですかと分かりました！しつこく催促して申し訳ありません。続きが出来るまで楽しみに待ってます^_^ (2020年10月22日 12時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - とりあえず更新は単行本の方が完結まで全て出たら致します。それまでは申し訳ございません。待っていただいてもよろしいでしょうか？所々原作知識が抜けているので万全にして続きを書きたいと思っています。 (2020年10月21日 23時) (レス) id: 907640caa1 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - (´；Д；`)(´；Д；`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新まだですか？ (2020年10月12日 2時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神夜の羽織 | 作成日時：2020年2月8日 17時
