第四話 双子というもの ページ15
有一郎「お前、最近一体何をしてんだよ！家にも帰ってないし。あの長髪男と会った時から変だぞ。真逆、あの長髪男に騙されてるとかないよな！？怪しい人に近づくのはやめろ！」
無一郎が入隊して一週間後の出来事だった。有一郎は自分より後に学校に来た無一郎問いかけた。 最近家に居ない無一郎を心配して言っているのだろう。が、縁の悪口に繋がる言葉は無一郎否、鬼殺隊の者達にとっては毒だ。
無一郎「今、なんて言ったの？」
有一郎「っ！？」
無一郎が怒ることはほとんど無い。常に何に関しても興味が無いからだ。クラスに居た全員が低い声で雰囲気の変わった無一郎に驚く。有一郎ですら見た事がないからだ。
無一郎「いくら兄さんでもあの人の事を悪く言うのは許さないよ」
有一郎「なっ！？許さないのはこっちのセリフだ！こっちは心配しているんだよ！お前が変な人に騙されてないかとかな！なんで家に帰らないんだ！」
無一郎「兄さんには関係ないよ。ちゃんと両親からも許可は得ている。だから何も"心配しなくていいよ"。兄さん」
有一郎「！そうかよ！なら知らないからな！」
有一郎は思いっきり扉を閉めながら教室を出ていった。ほとんど喧嘩することがない二人に戸惑いを隠せないクラスメート。
無一郎「何？見世物じゃないんだけど」
無一郎は見ていたクラスメイトを睨みつけると席に座った。有一郎もいつもよりイライラしていた。二人は接触なくその日をすごした。
縁「喧嘩した？お兄さんと？」
無一郎「うん。兄様の事を悪く言われて」
蝶屋敷に帰って来た無一郎はすぐに今日あったことを縁に報告した。縁は中庭で自主鍛錬をしていた。
無一郎「でも、これで良かったと思っているんだ。僕に関わらなければ鬼殺隊には接触することは無い。家族は僕が鬼から守るから今世では幸せに暮らせる。隊士達には羽織を羽織っている時以外は緊急事態でも話しかけないようにきつく言ってあるから大丈夫だし」
そう言って雲一つない晴天の空を見上げる。風が縁と無一郎の髪と羽織を靡かせる。散りかけたいた花の花弁が無一郎の心を表すように飛んでいった。
無一郎「もう、大切な人を失いたくないから」
縁「……本当にそう思っているの？」
無一郎「え？」
俯いた無一郎が縁の問いかけに顔を上げる。縁は鋭い瞳で無一郎を射抜いていた。体が強ばるのがわかる。蛇に睨まれた蛙だ。
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五条彩香(プロフ) - 更新お願いしますT^T (2021年4月29日 1時) (
レス) id: 387b7f4b11 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - そうですかと分かりました！しつこく催促して申し訳ありません。続きが出来るまで楽しみに待ってます^_^ (2020年10月22日 12時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - とりあえず更新は単行本の方が完結まで全て出たら致します。それまでは申し訳ございません。待っていただいてもよろしいでしょうか？所々原作知識が抜けているので万全にして続きを書きたいと思っています。 (2020年10月21日 23時) (レス) id: 907640caa1 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - (´；Д；`)(´；Д；`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 更新まだですか？ (2020年10月12日 2時) (レス) id: 8bfd63875e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神夜の羽織 | 作成日時：2020年2月8日 17時
