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縁「本当かい?ありがとう」
今度は煉獄がニヤリと三人に笑いかけたのだ。完全にしてやられた三人。そんな事を梅雨知らず貰った藤柄の着物に着替えた。着物に着替えた縁達は店で賑わっている街道を歩く。日輪刀は流石に持ってきていないが何かあっても彼らは対応出来るだろう。それでこその柱だ。さて、その柱の様子を見てみる。縁は隣や前を歩く柱を可愛い子供のように見ている。煉獄は明らかに目を輝かせている。時透は縁の隣をさりげなく歩いて手を繋いでいる。宇髄は派手な物を探している。不死川はまるで番犬のように縁の隣を歩いている。
モブ女「ねぇねぇ、あの一行素敵だわ」
モブ女「ほんとほんと。どの殿方も素敵。特に一番背の高い殿方。隻眼で素敵!」
確かに偏差値が高いこの集まり。傷だらけだがそれが男の良さを引き出している不死川。ただ周りを睨んでなければ……。どこから見ても愛想が良く見え容姿の整っている煉獄。母性本能の様なものを擽りついつい甘やかしてしまうような時透。常に人気のあり髪をおろしているから余計に人が寄ってくる宇髄。そして一番に目が行きその容姿に顔を赤らめる人が沢山いる縁。明らかに異様と言ってもいいだろう。すると、とある自意識過剰な女が縁に話しかけようとした。
女「あの〜、もし良ければご一緒にお茶でもどうですか〜」
周りにいた柱を無視して縁の胸元に片手を添えながら寄ってきた。「パシンっ」と女の手を時透が跳ね返す。女は時透や他の柱の顔を見て青ざめる。周りが何事かと騒ぎ始める。
時透「ねぇ、誰の許可を得て僕の兄様に触ってんの?一体何様?」
時透の質問にガタガタと震えて何も話せなくなる。いつもの無表情で可愛らしい時透はそこには居らず鋭い目で睨んで殺気を放っている。更には縁の隣にいた不死川も同様に殺気を放っている。縁はそっと時透と不死川の頭に手を置く。
縁「時透君。不死川君、そこまで。女性が怖がっているよ。君も気軽に男性の胸元に手を置いたりしたら食べられちゃうからね。自分を無下に扱っては駄目だよ」
時透「ごめんなさい」
不死川「はい」
女「はっはいぃぃぃ」
そのまま女を置いて歩き始める。女はその場に座り込んだ。あまりの破壊力に容量がいっぱいなのだ。女はそれから色仕掛けを止めて黒と緑の髪の男を探すようになったという。
時透「何で止めたの?」
縁「そんな事決まってるよ。楽しくお休みがしたいから来たのに騒ぎなんてしたら楽しくないとは思わないかい?」
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神夜の羽織(プロフ) - 下で話していたパスワードのかかったお話を個人的な都合で削除することになりました。待っていてくださった方々には大変申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます (2020年3月4日 14時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - ありがとうございます (2020年2月28日 1時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - いいですよ^_^どの作品もいつも楽しみに待ってます(≧∀≦) (2020年2月28日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - お返事を待ってます (2020年2月27日 18時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - それは本当に暇つぶし程度のもので自己満足です。それでも大丈夫ならば今の其の壱のリメイク終了と共に公開します。それでも宜しいでしょうか? (2020年2月27日 18時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2019年11月6日 23時