お館様の尊敬する炭治郎の義理の兄はーーらしい〜其の弐〜

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胡蝶はその後寝落ちをしてしまったから縁が膝枕をしてあげる。これは起きた時の胡蝶が混乱して固まらないかが心配になるところだ。膝枕をしている縁も満更ではなさそうないつもより優しい顔つきをしている。こちらを見ていた炭治郎は何かを察したように目を逸らした。甘露寺はどうだろうか。

甘露寺「えへへーこのご飯どれもこれもとても美味しいですわー！！」

ご飯に目がくらんでお酒のことなんか見ていなかった。その隣にさりげなくいる伊黒はゆっくりとお酒を飲んでいる。たまに甘露寺を見ては微笑むというのを繰り返している。宇隨は嫁たちに囲まれながら楽しくド派手に食事をしている。お酒も人より飲んでいるが毒に耐性を持っているのか酔わない。この中で一番飲んでいるだろう。

縁「……金治郎。そろそろだから着替えに行くよ」

炭治郎「！わかった」

縁は膝に乗せていた胡蝶を優しい手つきでおろすと炭治郎と着替えに行く。そこに居た起きている全員が困惑の表情を浮かべる。やがて戻ってきた炭治郎と縁は同じ服を着ていた。その服は”ヒノカミ神楽”を舞う時の衣装だ。寝ている者も起きている者に起こされて松明が円となって置かれている真ん中にいる二人を見つめる。

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