第十二話 お食事処 ページ37
縁は途中で任務が入ってしまい渋々炭治郎、禰豆子と別れて反対方向に居る鬼を切りに行く。その任務は縁の機嫌が悪かったためいつもより早く終わった。その時助けて貰ったこと隊士は語る。
隊士「絶対に怒らせてはいけない。あれは最早人間や鬼を超えたような生き物だ。助けて貰ったのは嬉しいけど会いたくない」
……と。ただ、そんなことを他の隊士に言えるわけでもなくその助けて貰った隊士は鬼殺隊を抜けて実家に帰ったという。そんなこと露知らず縁はとあるお食事処に来ていた。丁度昼餉の時間だからだ。中に入って空いている席に座る。
縁「すみません、焼き鮭定食下さい」
店主「はいよ!任せとき」
ここの店主は気前がいいと街では有名らしい。すると、店に誰か入ってきた。
甘露寺「あれ?縁様!縁様も此処でご飯を食べるんですか?」
伊黒「どうも」
縁「おや、甘黒君と伊露寺ちゃんじゃないか」
甘露寺「色々混ざってますよ!あ、お向かい大丈夫ですか?」
縁「うん、いいよ。伊白君もどうぞ」
伊黒「伊黒です。前失礼します」
縁(ふむ、どうやら未だに伊黒君の一方通行だね。それに気が付かない甘露寺ちゃんも凄いけどね)
それから縁の頼んだ焼き鮭定食がきた。それに続いて甘露寺の頼んだご飯がやってくる。うどん
蕎麦、焼き鮭、丼、煮物等等。どんどん運ばれてくる。
甘露寺「ん〜美味しい!……はっ!ご、ごめんなさい。恥ずかしいですよね。女性がこんなに食べて」
縁「ん?そんなことはないよ。僕もお腹がすいている時は50人前は軽く食べるからね」
伊黒「……え"」
想像した伊黒は思わず口を抑えてしまう。対照的に甘露寺はキラキラした目で見つめる。尊敬の眼差しだ。いや、こんな事は尊敬しない方がいいのだが。
縁「ふぅ、ごちそうさま。これで失礼するよ」
縁は立ち上がって甘露寺の分も勘定する。丁度任務を伝えに来た鴉に場所を教えて貰い任務に向かう。
甘露寺「あ!ありがとうございます!」
縁は去り際に手を振って走っていく。伊黒は今度真似してみようと考えてみた。
縁「最近仕事増えてきていないかい?」
鎹烏「カ……カァー!」
縁「鳴いて誤魔化さないで欲しいよ」
大正コソコソ噂話
伊黒「たまに甘露寺のことを相談しているんだが為になることしか言わないからとても尊敬している」
甘露寺「まるでお兄様のようなお方です!結婚するなら縁様のようなお方がいいですね!」
尚、甘露寺のこの発言を聞いた伊黒は頭を抱えたという。
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時