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炭治郎が心配する横で暴れ回る鋼鐵塚。そんな賑やかな家に炭治郎の鎹烏が入って来た。
鎹烏「カアァ!竈門炭治郎ォ!北西ノ町へェ向かェェ!!鬼狩リトシテノォ最初ノ仕事デアル、心シテカカレェェ!北西ノ町デワァァ!少女ガ消エテイルゥ!毎夜毎夜少女ガ少女ガ消エテイル!!」
縁「炭治郎の初任務だね。炭治郎、頑張るんだよ。鬼の中には”異能の鬼”が居たりするからね。絶対に死なないでね」
そう言うと縁は自分の荷物を持って禰豆子を下ろすと立ち上がる。縁はもう帰るつもりだ。
炭治郎「あっ待って!これを貰ったんだった」
炭治郎は懐から手紙を取り出すと縁に渡す。手紙には筆柱様とだけ書いてあった。
炭治郎「柱って何?」
縁「秘密ー」
炭治郎「ムゥ……行ってらっしゃい!」
禰豆子「ムゥ〜!」
2人の頭を撫でて鱗滝と鋼鐵塚にお礼を言って縁は自分の任務へと向かう。次に会えるのはいつだろうか。縁は山を下りて人がいない所の行くと溜息をつきながら後ろを振り返った。後ろには微笑みながら着いてくる真菰と錆兎。錆兎は面をずらしていた。
縁「僕に取り付いているの?」
錆兎「そうだ。お前について行けば義勇に会えるはずだからな」
縁「義勇……あぁ、冨岡君の事だね。この後合同任務だけどその時会えるんじゃないかな」
錆兎.真菰「合同任務!?」
二人はとても喜んだ。暫く行くと冨岡が、見えてくる。錆兎は成長した冨岡を見て目に涙を貯める。
冨岡「!鷹筆様!お久しぶりです」
縁「うん、久しぶりだね。じゃあ行こうか」
冨岡は頷くと走って行く縁について行く。錆兎と真菰は幽霊だから飛んで着いて行く。二人は冨岡が敬語を使っているから驚いていた。
錆兎「お前、鬼殺隊のどんな立場だ?」
縁「耀哉君。つまりお館様の次かな」
小さな声で答えた縁。二人はまたもや驚いてすぐに無礼をしたことを謝った。縁は気にしてないと言わんばかりに笑っていた。暫くして鬼が見えると物凄い速さで倒す。冨岡と別れると二人は縁に礼を言い、冨岡について行った。
縁「いい兄弟弟子だ。いつの世も兄弟と言う関係は微笑ましい。あの子達もそうであったならどれだけいいものか」
大正コソコソ噂話
錆兎「義勇があんなに無表情。泣いていたのが嘘みたいだ。成長したんだな(俺のことは気にしなくていいのに)」
義勇「(何だか見られている気がする。気の所為だろうか)」
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時