第三話 最終選抜と柱合会議 ページ15
時を戻して縁は鱗滝に炭治郎が認めて貰うのを確認して最終選別を行う"藤襲山"に向かう。既に沢山の人達がいた。懐かしい藤の花についつい見とれてしまった。
縁(矢張り何にも変わってないね。相変わらず藤の花が咲き乱れてる。炭治郎も数年後かに来るのかな?)
モブ1(オイオイ、何だよあの男。デカすぎる)
モブ2(あの武器、薙刀なの?)
他よりも大きい縁が来たことでそこに居る全員が彼の方に目が行くが縁は二人の事ばかり考えていた。しばらくすると産屋敷耀哉の息子と娘である産屋敷輝利哉と産屋敷かなたが提灯を片手にやって来た。2人は縁の姿を確認すると彼が父の言っていた"探すべき人"の特徴と完全にあっており父の交渉が成功したのではと、顔には出ていないが少し喜んだ。
輝利哉.かなた「皆さま、今宵は最終選別にお集まりくださってありがとうございます」
かなた「この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込めてあり外に出ることはできません」
輝利哉「山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからでございます」
かなた「しかしここから先には藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります」
輝利哉「この中で7日間生き抜く。それが最終選別の合格条件でございます」
輝利哉.かなた「では、行ってらっしゃいませ」
縁は藤の花が咲いてない山の中に入っていく。山の中には雑魚の鬼が沢山の居り、縁が薙刀を伸ばして呼吸を使うまでもなく倒していく。何体でかかってこようが雑魚は雑魚。そのまま呆気なく7日間が過ぎた。
耀哉.かなた「お帰りなさいませ」
生き残ったのは縁ただ1人のようだった。他のものは鬼に殺られたのだろう。だが、しかたない事だ。いつの世も力の無い者は力ある者に潰される弱肉強食。
耀哉「初めまして、貴方様がお館様のおっしゃていた鷹筆縁様ですね」
かなた「お館様が屋敷で貴方様をお待ちしております。一緒に来てください」
縁「(矢張りか)いいよ。ただし、なるべく早く帰らせてね」
縁は家に戻らずに産屋敷一族の屋敷へと向かっていく。途中に隠の人と合流してやっと着いた屋敷。中へと案内され中庭が見える居間へと進む。
縁「久しぶりだね、耀九君」
耀哉「えぇ、お久しぶりです縁様。ご謙遜で何よりです。この度は鬼殺隊への入隊。感謝致します。それと、私の名前は耀哉です」
縁「感謝されることはないよ。僕の弟が鬼殺隊に後ほど入るから先に入っただけだよ」
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時